日本のファンの声援を重く受け止め、再び米国に戻る
2007/11/04 17:46
ミズノクラシック最終日、8時40分に宮里藍がスタートのティグラウンドに立ったのは、1番ホールではなく、裏街道の10番ホールだった。そして、同じ組でラウンドするのは、昨年この大会で優勝したカリー・ウェブ。宮里が米ツアーの挑戦するまえから先生と呼ぶ憧れの選手とのラウンドは、優勝争いとは全く次元の違う舞台となってしまった。
初日に「77」と出遅れた宮里は、2日目に「72」と踏ん張りを見せた。そして最終日にはスコアを伸ばしたかったが、スタートの1番からドライバーショットが大きく右に曲がり、ボギースタートとなってしまった。さらに13番は3番ウッドでティショットを打ったが、左サイドの崖方向に飛んでしまい、アンプレアブルを選択しダブルボギー。14番でもショットの距離感が合わずボギーを叩き9オーバーまでスコアを落とした。
前日、ラウンド後の練習で「良い感触がつかめなかった」という宮里は、スタート時のティショットで「やっぱり出てしまった。前半は我慢のゴルフに徹していたが、後半はようやくリズムを取り戻すことができた」。14番以降の宮里は、本人がかたるようにパーオンを繰り返しショットは安定していた。しかしバーディパットが決まらずスコアを伸ばせなかった。
「やはり日本のファンの方々の声援を重く受け止めながらラウンドしました」。優勝争いをしていない今の宮里に対しても多くのギャラリーが声援を贈った。その声に力をもらったという宮里は、後半7番パー5でバーディを奪い8オーバー68位タイで競技を終えた。米ツアーも今シーズン残り1試合、ツアー選手権だけとなった。宮里の不調は最終戦で終止符を打てるのだろうか。