強風が吹き荒れる中でスコアを落とすも、37位タイに浮上!
「全英リコー女子オープン」2日目はティショットとロングパットに狂いが生じ、通算4オーバーの52位タイまで後退してしまった宮里藍。決勝ラウンドを迎え、得意の巻き返しで再び上位に名を連ねることができるだろうか。朝から強い風が吹き荒れる中、注目の3日目が始まった。
3日間のうちで最も激しく吹いた風により、スコアを崩す選手が続出。耐えるゴルフを強いられるタフなコンディションに、宮里も序盤から翻弄されてしまう。「ドライバーは良く振れていて、フェアウェイに置けた」と話すも、2打目以降はグリーンをなかなか捕らえられない。2番パー4ではパーオンできず、アプローチも寄らず入らずのボギー。4番パー4でも2打目をバンカーに入れてボギーとしてしまう。それでも5番パー5では3打目をピタリと寄せてバーディとし、前半は何とか1オーバーで踏みとどまった。
しかし、11番パー3で罠に陥る。ティショットをグリーン手前に外すと、「下が砂地で、クリーンに打とうと思ったのですが・・・」という2打目は目の前のポッドバンカーへ。3打目は出すだけとなり、結局4オン2パットのダブルボギーに。14番パー5でも、10メートルのバーディチャンスから3パットとしてボギー。最終18番をバーディフィニッシュとしたが、この日「77」として通算8オーバー、37位タイでホールアウトした。
「調子自体は悪くないが、風が強かったので肉体的に疲れた」と、いよいよ牙を剥いたセントアンドリュースの強風に、疲労の色を隠せなかった宮里。スコアは4つ落としたが順位は浮上していることからも、この日のタフなセッティングが窺える。しかし、「これだけの風が吹く中で我慢できればもっと上に行けたと思うが、いい感覚でプレーしているし、明日に繋がる」と、プレーの感触は悪くないようだ。
「明日が楽しみでしょうがない。」最終日のチャージを期待させる、頼もしい言葉で締めくくった。