優勝争いから一転、予選突破を気に懸けながらのラウンドに
首位と3打差の3アンダーと、絶好のポジションで2日目を迎えた宮里藍。鬼門である初日を上々の滑り出しで終えただけに注目を浴びる中でのスタートだったが、この日はロングパットの距離感に苦しむ1日となった。
スタート前の練習グリーンでは、パターのグリップを通常の順手とクロスハンドの両方で、約15メートルのロングパットを打ちながらフィーリングを確かめていた宮里。しかし、1番パー4では13メートル、4番パー4ではピン奥20メートルからのバーディパットは距離感が合わず、共に3パットのボギーとしてしまう。
5番パー5では2オン2パットのバーディを奪ったが、8番パー3では20メートルほどのバーディチャンスから再び3パットとしてボギー。11番パー3でも、カラーから約20メートルの距離をパターで打つも、やはり距離感が合わずに3パットのボギーとする。時には順手、時にはクロスハンドに変えていることでも宮里の迷いは明らかで、結局この日は3パットによるボギーは4回。その影響はプレー全体にも及んでしまったのか、最終的には1バーディ、8ボギーの大乱調。この日「80」でホールアウトし、優勝争いから一転、通算4オーバーの暫定52位タイでホールアウト。予選通過はほぼ確実としたが、決勝ラウンドへ向け不安の残る結果となった。
ホールアウト後、「残念。とにかく悔しい」と不満を露わに。「ロングパットの距離感が合っていない。届かなかったり、打ちすぎてしまったり。5メートル以内のパットも決め切れませんでした」と振り返った。会見後は「ロングパットは順手の方がフィーリングは良かった。これから調整します」と練習グリーンへと向かった宮里。転がりが速い上に面積が広いセントアンドリュースのグリーンは、必然的にロングパットの機会が増える。宮里が決勝ラウンドで巻き返すには、やはりロングパットの距離感がカギとなることだろう。