2008年 日本女子オープンゴルフ選手権競技

藍、首位と2打差で最終日へ

2008/10/04 18:33
安定感ある小技でスコアをキープする宮里藍。優勝も手の届くところにある!

日本一の名誉をかけて戦う「日本女子オープン」は、3日目の早朝に降った雨の影響で、前日までのグリーンの硬さは若干緩和された。とはいえ、メジャーらしい厳しいコースセッティングで3日目を終えてアンダーパーは僅かに2人。そんな中、我慢のゴルフで宮里藍は首位と2打差の4位タイへと浮上した。

「前半はバーディを獲れるホールが多いので、貯金をしたいと思って、空回りをしてしまった」と、1バーディ1ボギーで折り返す。逆に難易度の高い後半も1バーディ1ボギーで凌いで、通算1オーバーでホールアウトした。

途中、雷雨の影響で17番のバーディパット直前に1時間30分の中断を挟んだが、さすがにサスペンデッドの多い米ツアーに参戦している宮里にとっては慣れたもの。「ストレッチをしたりして体を動かして、あとは次の18番のティショットが大事だと思った」と、練習場ではドライバーショットを繰り返した。

「今日と今朝の雨でグリーンが軟らかくなって、そうなると明日はスコアが伸びるので、本当は0に戻したかった」という宮里。イーブンパーには1打足りなかったが、首位との差は僅かに2打差だ。

「もちろん、勝ちたいです。それもモチベーションなので、底辺に置いて、でもそれを緩和して自分のプレーに集中するのが一番大事。優勝は意識せずに、自分の世界に没頭出来たらいいと思います」。宮里の黒い瞳が大きく輝いた。

2008年 日本女子オープンゴルフ選手権競技