3年ぶりのイーグル奪取で、藍・さくら同組が実現!
昨年は極度の不調の中で迎えた「ミズノクラシック」だったが、今年は「優勝も狙える」状態で、宮里藍が帰ってきた。大会初日は、カリー・ウェブ、クリスティ・マクファーソンと同組となった宮里は、いつもの爽やかな笑顔で1番からティオフした。
その1番パー5。第2打でグリーン左のバンカー付近まで運んだ宮里だが、止まった所がバンカーの縁ぎりぎりのラフ。スタンスはバンカー内で、クラブを短く持ってアプローチをしたが、これがピンを通り越して反対側にこぼれてしまう。4打目のアプローチを2mに寄せたが、決めきれずにボギー発進となってしまった。
7番パー3で7mを沈めてバーディを取り返した宮里は、続く6番では3mのパットをねじ込むナイスパー。しかし、9番では第2打をグリーン右のラフに外し、寄らず入らずのボギーとして、前半を1オーバーで折り返した。
迎えた13番パー5。残り218ヤードの第2打を5Wでグリーン左のエッジに運んだ宮里は、マウンドを越えて「14ヤード」というこのロングパットをねじ込み、ギャラリーの大歓声を浴びた。「(前に打った)クリスティがバンカーから寄せたショットが、ほとんど同じラインだったので、良いイメージが出せました」という宮里。日本ツアーでは05年の「日本女子プロ選手権」3日目の10番ホール以来となるイーグル奪取で、一気に1アンダーへとスコアを伸ばした。
その後はパープレイで凌いだ宮里は、初日を1アンダーでホールアウト。首位と4打差の20位タイとまずまずのスタートを切った。
「誰かが7アンダーとか出すと思っていたけど、思いの他伸びていない。ピンも振ってあったし、朝も寒かったのが原因かも。明日の天気は分からないけど、噛み合えば5アンダーは出せると思う」と、明日に向け力強いコメントの宮里。明日は同スコアの横峯さくらと、07年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の最終日以来の同組となる。昨今の女子プロブームの立役者の藍・さくらコンビで、揃って上位進出といきたいところだ。