ショットとパットがかみ合い17位タイに浮上! 最終日は“思い切り楽しみます!”
初日を終えて1オーバーの37位タイと、周囲の喧騒をよそに静かなスタートを切った宮里藍。今季、何かと宮里のキーワードとなっている“ショートパット”がなかなか入らず、消化不良の初日となった。昨日はパットがショートするケースが目立ったが、「今日は自分の思い通りに打てました」と言う通り、パットでスコアを伸ばすシーンが続いた。
この日は朝から小雨が降る悪天候に見舞われたが、宮里のカップへ向かう視界は明るく開けていた。2番のパー4では、ピン手前4メートルのスライスラインを読みきってバーディ。6番ではバンカーショットを寄せきれずにボギーを叩いてしまうが、7番パー5で8メートルのバーディパットをねじ込み、再びスコアを伸ばす。後半に入って迎えた13番パー3では、ピン右横12メートルの長いバーディパットが残ったが、このロングパットを見事に沈めてバーディ。グリーンを取り囲んだギャラリーからは大きな拍手と歓声が轟いた。
15番パー4当たりから雨風ともに強まり始めるが、ここでも5メートルのパットを沈めてバーディ。しかし、16番をアプローチミスによりボギー。18番では2.5メートルのバーディパットを外し、パーでホールアウトした。とはいえ、この日4バーディ2ボギーの「70」をマーク。17位とタイと順位を大きく上げて決勝ラウンドに駒を進めた。
「残り4ホールで雨と風が強まったけど、集中力は保てました。でも、スコアはもう少し伸ばしたかったですね」と、終盤でスコアを落としたことに悔いを滲ませた。「それなりにいいゴルフをしているけど、今日も“藍の日”ではなかったという感じ。上とは少し離されてしまったけど、せっかくの地元ですし、日本のトーナメントにはしばらく戻れないと思うので、残り1日を思い切りプレーして楽しみたいですね」
この日も両手首のテーピングが痛々しいが、明るい表情は沖縄入りしてから変わらない。最終日も、最後まで大勢のギャラリーに楽しみを分け与えてくれることだろう。