L.ドナルドのスイングをスーパースローで見る
2011年 チルドレンズ ミラクル ネットワーク クラシック
期間:10/20〜10/23 場所:マグノリアGC、パームGC(フロリダ州)
26歳の新鋭VS世界No.1 米ツアー賞金王に輝くのは
今年の米国男子ツアーはフォールシリーズが熱い。フォールシリーズとは、ポイントランキングを争う「FedEx cup」プレーオフ終了後の9月下旬から行われ、競う対象は賞金額のみへと切り替わる。今季は4試合が組み込まれ、今週の「チルドレンズ ミラクル ネットワーク クラシック」でいよいよフォールシリーズの、そしてシーズンの最終戦を迎える。
例年、来季シード権の賞金ランキング125位以内を巡る争いが焦点となり、世界ランキング上位の選手達は出場を控えることが多い。「FedEx cup」優勝者に与えられるような1,000万ドルのボーナスもなく、レギュラーシーズンと比べて地味な感は否めない。
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だが、今シーズンのフォールシリーズは、タイガー・ウッズが初めて出場するなど多くの話題を提供。さらに最終戦を迎えるにあたり、激化した賞金王争いが多くの注目を集めている。その主役にいるのが、世界ランキングトップに君臨するルーク・ドナルド(イングランド)だ。ドナルドは現在、並行して出場する欧州ツアーで同ランクトップを独走中。さらに米国ツアーでも、最終戦を前に同ランク2位つけている。トップのウェブ・シンプソンとは約36万3,000ドル(約2,800万円)差。十分に逆転圏内につけており、欧米ツアー同時賞金王となれば前人未踏の快挙となる。ルークがフォールシリーズに出場するのは8年ぶりのこと。自身も「僕は歴史を作るチャンスを迎えている」と意識は高く、歴史的快挙へのなみなみならぬ意欲が伝わってくる。
一方、逃げる立場のシンプソンは、先週の「マックグラッドリークラシック」でプレーオフに敗れての単独2位で終え、それまで7万ドル差で後塵を拝していたドナルドを逆転。最も賞金王に近い立場で最終戦を迎えることとなった。「僕が2位に入ったことで、ルークの立場は厳しくなると思う」と、今季大ブレイクを果たした26歳は、世界トップランカーに対し一切ひるみを見せない。「彼は今年、毎週、最も良いプレーをしているプレーヤー。今週も良いプレーをするはずだよ」。賞金王タイトルに向けて全力でぶつかる構えだ。