13番or 12番？マスターたちのベストホールは？ 2016マスターズゴルフダイジェスト・オンライン

マスターズ
オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

オーガスタナショナルGCで選手たちのお気に入りホールを尋ねると、答えはほぼ決まっている。左にドッグレッグするパー５の13番か、レイズクリーク越えとなるパー３の12番か。
スポーツイラストレイテッド誌が先日発表したツアープロや歴代マスターズチャンピオン、キャディ、マネージャー、全米トップ100に入るティーチングプロを対象としたアンケートでは、オーガスタのベストホールとして13番が58％、12番が32％の得票を獲得した（残りは11番が７％、３番が３％）。
なにがそれほどまでに選手たちを引きつけるのか？
現役のマスターたちにその理由を聞いた。

アダム・スコット（オーストラリア）／2013年優勝: 13番を好きな理由はたくさんあるけど、まずはとてもエキサイティングなホールだということが挙げられるね。特にトーナメントの日曜日は、バーディやイーグルを獲るチャンスも多い。僕は左ドッグレッグのティショットも好きだし、つま先上がりとなる２打目も好き。典型的なリスクと報酬のホールだね。それに加えて美しい。グリーン奧のバンカーと花々は、少し離れたところから見ると圧倒的に美しい。だから、大好きなホールといえば、やっぱりいつもここになるね。２打目で使うクラブは、３Iから７Iまで幅広いね。ティショットでうまくフックボールを打てれば７Iになるし、コーナーに向けて真っ直ぐ打ってしまったら３Iとか４Iになってしまう。大きな違いだね。

ジェイソン・デイ（オーストラリア）／2011年２位タイ: このホールは少しパトロンたちから距離があって、どこにいても静かなんだ。でも、あのホールのレイアウトが大好きだ。ドッグレッグした角からグリーンに向けて打つ２打目は、誰にとっても難しい。さらにプレッシャーが掛かった場面では、なおさらだ。見る人たちにとっても、とてもエキサイティングなホールだと思うよ。

ダスティン・ジョンソン／2015年６位タイ: 全部好きだけど…、やっぱり13番かな。３（イーグル）の可能性もあるし、良いティショットを打つことができれば、とても楽しいホールだね。２打目は風にもよるけど、ＰＷから４Ｉ、５Ｉまで、どんなクラブにもなり得るしね。

リッキー・ファウラー／2014年５位タイ: 12番だなぁ。もちろん、ティショットでは良いショットを打たなければいけないけど、コースにおいて、とても重要な位置を占めるホールだと思うから。とくに11番、12番をうまく切り抜けられるかどうかが、18ホールを戦う上でとても大事になってくると思うので。

アニルバン･ラヒリ（インド）／2015年49位タイ: なぜ好きかって？それは去年、自分がとてもよいプレーをできたから（笑）それ以外にも、そのホールはとても重要だからね。10番、11番は難しいホールで、12番から16番まではバーディを奪うチャンスがあるホール。12番は良いショットを打てばバーディも獲れるけど、悪いショットならダブルボギーにもなり得る。だから、とても大切だ。バーディを獲れれば、13番以降のプレーが楽になるから、バック９のキーホールだね。みんな13番が好きっていうと思うけど、自分にとっては12番が同じくらい重要だ。うまくいけば、それ以降のホールのプレッシャーを軽減することができるからね。

チェ・キョンジュ（韓国）／2004年３位: 12番は、距離は短いけど、とても危険だ。右に曲げるとクリーク。左にショートしてもクリーク。少し長ければ奧のバンカーに入るし、バンカーからミスショットをしたらまたクリークに入る（笑）狙う範囲は５、６ヤードの幅しかないし、風の読みもとても難しい。プレッシャーがとても掛かるね。 13番は510ヤードだけど、ティショットがとても難しい。右サイドの松林の中に入れると、２打目のライは難しくなる。うまくグリーンに載せられればよいけど、ピンの反対側に載せると大変だ。手前ピンで奧に載せた場合、パターで手前のクリークに入れてしまうこともある。タイガー・ウッズがずっと前にそれをやったよね（2005年大会初日）。今まで12回プレーしたので、全部のホールの傾斜とかがどうなっているか分かるのになぁ。今年は出場できないからなぁ…。あの速いグリーンが大好きだ。それにフェアウェイ、グリーン周りのコンディションもパーフェクト。1999年に日本で２勝したけど、日本のコースは世界でもベストのフェアウェイとグリーンのコンディションだね。オーガスタとすごく似ているよ。