全英オープンの作り方/競技委員・山中博史のロイヤルリザムレポート<5>
2001年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:ロイヤルリザム&セントアンズ(イングランド)
C.モンゴメリーが欧州の意地、6アンダーで抜け出した
第130回 全英オープンゴルフがイングランドのロイヤルリザム&セントアンズで開幕した。初日は曇り空の中、風も強くまさに全英といった雰囲気に包まれた。
初日スコアを伸ばしたのは、一昨年前まで7年間に渡り欧州ツアーの賞金王の座を守り続けたC.モンゴメリーが6アンダーで単独首位に踊り出た。スタートから2連続バーディを奪ったモンゴメリーは、5番ホールでボギーを叩くが6番パー5ではイーグル。そして8番から3連続でバーディを奪い混戦を一気に抜け出した。終盤16、17番とティショットがブレ、ブッシュに打ち込みピンチを迎えたが、パーで切り抜けると、最終ホールもバーディを奪った。
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2位にはB.ファクソン、C.ディマルコ、M.イロネンが3アンダーで並んだ。昨年は全英の最終予選に挑戦し敢え無く予選落ちしたファクソンが、今年はワールドランキングでの出場資格で乗り込み、好スタートをきった。
そして、2アンダーの5位グループは、なんと16人という大混戦状態、1アンダーも13人がひしめき合っている。しかし、この集団の中には日本人選手の名前がない。ディフェンディングチャンピオンのタイガー・ウッズの名前もない。
1番をバーディでスタートしたタイガーだが、4番ホールでボギーを叩き、10番でもスコアを落とし1オーバーに。その後はスコアを1つ戻しイーブンパーでフィニッシュ。「今日はスイングのリズムが悪かった。それでもイーブンパーで回れてよかった」34位タイだが、上位のスコアが伸びていないため少し安心しているといった感じだ。
日本勢の名前は1オーバーグループでようやく谷口徹が出てくる。6番ホールから2連続バーディ、続けて2連続ボギーとした谷口は、耐えしのいでいたが最終18番でボギーを叩き1オーバーで54位グループに吸収された。同じく1オーバーには日本ツアーで資格を得たD.ウィルソンが入っている。
3オーバーにはD.チャンド、手嶋多一といったウィルソンと同様に日本予選で選ばれた選手が入っている。米ツアー初勝利を上げた丸山茂樹は4オーバーと出遅れた。同じく4オーバーには片山晋呉、5オーバーには小達敏昭、佐藤信人、田中秀道がおり、尾崎直道は終盤崩れ6オーバーの134位と大きく出遅れた。