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2015年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/13〜08/16 場所:ウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)

一時は首位争いも…松山英樹は終盤の失速に悔い

海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」が13日、ウィスコンシン州のウィスリングストレイツで開幕。10番から出た松山英樹は一時首位争いに加わりながらも、終盤の失速が響いて5バーディ、3ボギー「70」でホールアウト。首位と4打差の2アンダー15位で初日を終えた。

「もうちょっと獲れる内容ではあったけど、もったいなかったです」

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前半と後半で対照的なスコアカードが、この日の流れを物語っていた。前半からグリーンの端々に切られたピンを攻略し、14ホールを終えて5バーディ、ノーボギー。午前組のリーダーボードに名前を載せていたが、上がり4ホールに3つのボギーが集中。アンダーパー発進にも、失速の展開に悔しさをにじませた。

開幕前日まで首をかしげることが多かったショットは「良いとは言えないまでも、昨日までよりはマシだった」と、一夜明けて復調モード。スタートから12ホール連続でグリーンを捕らえ、この日フェアウェイを外したのは2回という安定ぶりだった。

観衆を沸かせたのは、2010年大会で難度1位だった520ydの18番だ。ピンまで227yd、フェアウェイから5Wで打った2打目はアゲンストの風を切り裂き、ピン右手前8mから4つ目のバーディ。3つ伸ばしたパー5では、いずれもグリーン付近のアプローチからピタリと寄せる堅実なマネジメントも光った。

「良いショットは打てていた」というものの、刻々と強さを増す風のいたずらか。手に残る感触とは対照的に、終盤はショットでピンチを招く展開に変わる。

グリーンを2度目に外した6番では、グリーン奥ラフからアプローチを寄せきれずに初めてのボギー。さらに8番でグリーン奥、最終9番もグリーン左手前バンカーに外す連続ボギーで、目前にあった首位の背中はみるみる遠のいていった。

終盤3つのボギーは、いずれもフェアウェイからグリーンを外し、ショートゲームで取りこぼした。「そんなに難しいところには行っていなかったけど、寄せられなかったのは残念」と、粘り切れなかったことを悔やんだ。

「もう少し良ければもちろん良かったけど、もう終わったこと。難しいピン(位置)の中で5つのバーディも獲れている。修正して、明日も伸ばせるように頑張りたい」。最後まで口元を固く締めた表情は、上位発進者のそれではなかった。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

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