5位で決勝ラウンドを迎えるハース。周囲には“ライバル”たちが（Jared Wickerham／Getty Images）

TPCボストンで行われている「ドイツバンク選手権」は全4戦にわたるフェデックスカッププレーオフの第2戦だが、特定の選手たちにとっては、第3戦、最終戦進出よりも大事なものがかかっている。米ツアーのシーズン終了後、9月25日に開幕する「ライダーカップ」の代表入りを目指す欧米選手たちだ。

2年に1度の米国と欧州選抜の対抗戦は今年、スコットランドのグレンイーグルスホテルで開催される。アウエーの米国チームは3大会ぶりの勝利を目指し、トム・ワトソンがキャプテンに就任。12名の選手のうち、既に独自のポイントランキングで上位9人が選抜入りを果たしている（1位からB.ワトソン、R.ファウラー、J.フューリック、J.ウォーカー、P.ミケルソン、M.クーチャー、J.スピース、P.リード、Z.ジョンソン）

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そして残りの3名は今大会終了後、9月2日（火）に発表されるキャプテンズ・ピック（主将推薦）によるもの。欧州選抜もポール・マッギンリー主将が同日に明らかにするが、米国では今月、タイガー・ウッズが推薦を受けても辞退することを表明し、争いは激化するばかり。ハンター・メイハンが前週の「ザ・バークレイズ」を制したことで、1枠は埋まったと目されており、今週のプレーオフ第2戦「ドイツバンク選手権」は“最終選考会”の様相を呈している。

初日に「63」をマークして首位タイで決勝ラウンドに進んだライアン・パーマーのライダーカップポイントは18位。「今週勝てればチャンスがあるんじゃないかって思う。トップ3やトップ5でも…でもとにかくいいゴルフをすること。それが一番」。

そして通算6アンダー、首位とは2打差の5位につけるビル・ハース、キーガン・ブラッドリー、ウェブ・シンプソンあたりは過去の実績もあり有力候補とされる。ハースは「一年中ずっと代表入りはモチベーションだ。僕は勝たなきゃ。フェデックスカップランクが上がるのはもちろん、選ばれるチャンスが出てくるから…・トップ10で終われれば今週の結果としてはいいけれど、ライダーカップには何の影響も与えられない」と語気を強める。

キャプテンのお眼鏡に適うのは果たして？残り2日、生き残りをかけたサバイバルはここにもある。（マサチューセッツ州ノートン／桂川洋一）