優勝した暁には、チョン・インジの宙返りが見られるかも！？

米国女子メジャー「ANAインスピレーション」3日目、3位から出たチョン・インジ（韓国）が6バーディ、3ボギーの「69」をマーク。通算9アンダーの2位タイで最終日を迎える。昨年7月の「全米女子オープン」に続くメジャー2勝目へ絶好の位置につけた。

「きょうは自分のプレーに集中した。プレーを見てくれるファンの大きな声援が私の心強い味方となってくれる」。序盤から3連続バーディで首位に浮上するロケットスタートを切ったが、その後3つのボギーを叩いて後退した。だが、日米韓のナショナルオープンを制した強者は、後半のナイスカムバックで3バーディをもぎとり、首位と1打差を堅守した。

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今年3月、シンガポールで開催された「HSBC女子チャンピオンズ」に出場を予定していたが、アクシデントで骨盤などにケガを負い、大会欠場を余儀なくされた。復帰にも2週間を要した。

ゴルフのリオデジャネイロ五輪代表は「世界ランク15位以内」の条件を満たしている場合、最大の4枠がその国に与えられる。欠場期間に出場圏外へと追いやられ、現在は韓国勢5番手の9位。約1カ月ぶりの復帰戦となった今季メジャー初戦で、予選ラウンドから3日目までをすべて「69」でプレーして、優勝争いに名乗りを上げ、圏内入りのチャンスが巡ってきた。

「わたしがこのトーナメントで優勝するには、たくさんのことが必要だけど、全部コントロールするのは無理。私自身の考え方、メンタルゲーム、自分自身をコントロールすることができれば、良い結果につながると思う」

今大会の優勝者が飛び込むことで知られる18番ホール横のポピーポンド。チョンは「生涯を終えるまでに、一度は飛び込みたい。宙返りがいいわね。でも底が浅くて危険かしら。ちょっと考えてみます…」と言って、悩ましげな表情を見せた。（カリフォルニア州ランチョミラージュ／糸井順子）

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