中盤の失速から再浮上を果たし、12位タイの好スタートを切った宮里藍

31日に開幕した「ショップライトLPGAクラシック」の初日。日本勢は宮里藍、宮里美香、有村智恵、上田桃子、上原彩子のツアープレーヤー5人が久々に揃って出場する中、宮里藍が5バーディ、4ボギーの「70」をマーク。1アンダー12位タイの好発進を切った。

午前組、インコースからスタートした宮里藍は10番をバーディ発進とすると、続く12番でも2メートルを沈めて幸先良い滑り出しを見せた。しかし、中盤にかけて4つのボギーを叩いて失速。「グリーンの、見た目の止まりそうなイメージと、実際の転がりにアジャストできなかった」と、周囲の選手の多くが口にしたグリーンの難しさに、宮里も苦しんだ。

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一度は流れが途切れたかに思えたが、「手前から、手前からというふうに、気持ちを切り替えられた」という後半は、3つのバーディで取り返して挽回。「特に後半はいいゴルフだったので、中盤の流れを引きずらずにいけたのが、自分の中で大きかった」と、ショットとイメージのフィーリングも合致しはじめた。「最後のバーディはボーナス」と、最終ホールの9番ではティショットを右の林に打ち込むが、ボールは木に当たりフェアウェイ方向のラフへ戻る。そのチャンスをバーディに繋げるなど、運をも引き寄せた。

「明日、明後日も大きく状況は変わらないので、しっかりとその場その場でイメージを切り替えてやれたらいい。1つ1つ我慢していきながら、しっかりとコースマネージメントをしていきたい」と、首位の背中が見える位置から、さらなる上位を狙う。

復調の兆しが見え始めてきた宮里美香は27位タイ。さらなる上位を見据える

■ 宮里美香 2バーディ、3ボギー「72」、1オーバー、27位タイ

「17番もエッジから下りのスライスだったんですけどファーストパットを打ちすぎて、1.5メートルをオーバー、返しのパットも決められませんでした。18番は上りが打ち切れなくてカップに嫌われました。8番も80センチのパーパットがカップを舐めて3パット。このボギー3つが本当にもったいないです。ショットはいいのでパッティングだけですね。午後スタートだとボールもすごく跳ねるので、ヤーデージ通りしっかり打ってもオーバーしますし、グリーンは本当に難しいです。でもショートゲームでカバー出来たのは良かったと思います。しっかりコースマネージメントは出来ていると思うので、そこまで深く考えずに明日はラウンドできたらいいと思います」

■ 有村智恵 2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー「73」、2オーバー、45位タイ

「今日は風も強くてとても難しかったです。14番のダブルボギーは、ミスショットと風が重なってしまいました。それ以外はほとんど大きなミスもなく、ティショットはほとんどウェアウェイをキープできていましたが、グリーンは手こずりましたね。昨日一昨日と比べるとグリーンのスピードがでていないイメージがあったので、今日はショートして外したり、全体的に打ちきれずフラストレーションが溜まりました。明日は朝早いスタートなので、もう少しスコアを伸ばしていきたいです。今日は風が強かったとはいえ、このスコアなので、グリーン上でもう少しいいゴルフが出来ればと思います」

日本ツアーではパターでのスコアメイクに手応え。「あとはショットがついてくれば」

■ 上田桃子 1バーディ、3ボギー「73」、2オーバー、45位タイ

「グリーンは元々荒れているし、その中ではいいパーパットを拾えてプレー出来たのは良かったです。今日はパターがすごくいい感じでしたが、それよりもいいショットが全部キャリーでオーバーしていました。風が吹いているホールと、吹いていないホールのギャップがあって、16、17、18番はすべて風の計算ミスだったので、そこはちょっと悔しいです。スイングも、ちょっとミスした時に大きなミスになっているので、本来のライン出しっていうのをベースに戦って行けるように、今週から組み立てていきたいなと思っています。パターも変えてすごくフィーリングもよく、自信を持って打てています。ショットが噛み合ってくれればいい感じでいけるので、少しずつスコアを縮めていきます」

■ 上原彩子 3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー「75」、4オーバー、76位タイ

「少しパターのタッチ感が合わなかったです。ブッシュにも結構入ってしまいました。ダブルボギーを叩いたホールも、ティショットがブッシュに入ってしまい、うまく寄せられましたが、そこから全然ラインが真逆にいってしまって。5メートルぐらいのパットを3パットです。最後はいい終わり方ができたので、明日に繋がるかなと思って頑張ります」