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プレーヤーズラウンジ

<選手会長のグルーミングを激写・・・!>

どんなに多忙の中でも身だしなみには細部までこだわる。そんな完璧主義を裏付けたのが、このワンシーン。ジャパンゴルフツアーは、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」の週の月曜日に開催したファンイベントの、出待ち時間のことだった。

おもむろに鏡の前に立った池田勇太。小さなハサミを取り出すと、髪をチョキチョキ器用に切り始めた。「2、3週間にいっぺんは、必ず地元の馴染みの床屋に行く」という。それでも短く揃えた髪は、ところどころ伸びて数ミリ単位で不揃いになるのが、池田には気に入らない。

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気がつけば、次の散髪を待たずに常にこうして自らハサミを入れるわけだ。無造作に見えて、実は微調整に微調整を重ねて、できあがった勇太ヘア。切った髪をパパパと払って両手を濡らし、整髪料で仕上げたら出来上がり。

意気揚々と、ファンの前に出て行った。

そんな細やかなこだわりは、今年最年少の会長職でも大いに発揮される。たとえば、開幕戦の鏡開きのイベントでも、事前のリハーサルでは樽の位置も、飾る旗の位置も、列席者に木槌を渡すタイミングも、どれも寸分の妥協も許さなかった。すぐに担当者を名指しで呼び出し、改善を要求した。

そのたびにスタッフはおおわらわするのだが、あのグルーミングを見たあとでは、それもうなずける。シャツもズボンも折り目にぴしっとアイロンがかかっていないと、気分が乗らない潔癖症でもある。そんな性格だから、どんなに忙しくなろうとも、たとえ自分の時間がなくなっても、会議やイベントに律儀に顔を出し、改善に改善を重ねて、より完璧を求めようとする。

ジャパンゴルフツアーは開幕したばかりだが、さまざまな改革事項も早く軌道に乗せて、池田がそこまで気を回さなくても済む状態に、持っていかなければならない。池田の本業は、あくまでもプロゴルファー。ゴルフに集中してもらうためにも、支える側が早くそちらに専念できる体勢を作っていかなければいけない。池田の奮闘ぶりを見るたびに、そんな思いで一杯になる。

もっとも、どれほど体勢が整おうともこの人は、より高みを目指してますます奔走を続けるのだろうけれど。

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