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ママゴルファー1年目 横峯さくらが永久シードにこだわる理由

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(8日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6680yd(パー72)

前日の3日目は午前組でプレーを終えた後、午後6時頃まで練習していた。最近悩んでいたショットのひっかけへの解決策は見つかったが、「ハグしたい、体温を感じたい」。集中力が切れたとたん、わが子の顔が浮かぶ。

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昨年2月に長男を出産し、横峯さくらの代名詞に「ママゴルファー」が加わった。下の世代にその道を示そうと奮闘しているが、試合に復帰してから約一年、まだ慣れないことも多い。

国内の試合にはいつも連れてきた息子は、今週は都内にいる夫の両親に預けてきた。母親の顔を思い出せば泣いてしまうため、大会が終わるまでテレビ電話もガマン。さみしさは募る一方だったが、思う存分ゴルフに時間を使ったのは久しぶりだった。

「毎週ゴルフに集中しようとは思っていますが、早く帰らなきゃという気持ちが先に出てしまって」。バタバタとコースを後にする日も多いなかで、QTから出場権を得た今季はリランキングまでに成績も残さなければならない。

なにより「息子が小学生に上がるころまでに、永久シードを」という大きな目標がある。「ゴルフが好きで長くプレーしたいこともありますし、いつでも試合に出られる。それって、本当に大きい」

ゴルフだけに費やせる時間が減った今、その重さが改めて分かる。現在通算23勝、永久シードまではあと7勝。まずは今シーズン、2014年「大王製紙エリエールレディス」以来の優勝を目指している。

久々にゴルフだけに専念した今週は55位で終わったが、ショットの悩みはひとつ消えた。「来週が楽しみです」と、力強く語る表情はまぎれもなくプロゴルファーだが、それも取材が終わるまで。

「もう、早く帰りたいです!」と今にも走り出しそうな様子は、すっかり「ママ」の顔に戻っていた。子どもとの大切な時間は削りたくない。ただ、焦って大好きなゴルフがダメになるのも許せない。「しっかり成績を残して、母親ゴルファーを発信し続けていきたい」と、またひとつ、永久シードへの思いを強くした。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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