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山下美夢有が恩返しV 山下一家ハラハラドキドキの1週間

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(8日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6680yd(パー72)

優勝争いの前夜は、家族みんなが緊張で張りつめていた。「終わってもまだ緊張していました」という山下美夢有の性格は、まぎれもなく両親譲りだ。

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最終日は6打のリードをもっていたが、余裕なんて少しもなかった。同組の青木瀬令奈安田祐香はスタートホールからバーディを決めてプレッシャーをかけてくる。「今日の目標はボギーを打たないゴルフ」と決めていたが、バーディをなかなか獲れずに「やばいな」と焦っていた。

7番までパーが続き、最終組の中で自分だけスコアが動かない。コーチを務める父の勝臣さんとは「グリーンのセンター狙いで」と話していたが、攻めに気持ちが傾いてパーオンを外し、9番、11番とボギーで後退。ついて見ていた勝臣さんも、「普段は2オンを狙わないようなパー5で狙ったり…神経が削られました」とヒヤヒヤだった。

青木に3打差まで迫られたが、そこから差を縮められることなく18番のパーパットを決めてガッツポーズ。4日間トップに立ち続けた完全優勝は、見守ってくれた家族への恩返しだ。「結果で返したいという思いがあった。本当にうれしいです」と、優勝会見では感謝の言葉とともに涙をにじませた。

大会初日の5日は母・有貴さんの誕生日。バースデーウィークは娘の優勝争いに「こちらのほうが緊張していて…」と気が気ではなかったが、最高の形での締めくくりに「言葉にならないくらいうれしいです」と有貴さんも喜んだ。

昨年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」に続く2勝目を挙げ、次に掲げる目標はシーズン複数回優勝。「これからもっと緊張する場面がでてくるのか分からないですけど、その時のためになったなと、思えたらいいな」。次の優勝争いは、もう少し両親に安心してみてもらえるように。「マイペースに、自分のゴルフをするしかない」。父からの教えを胸に、次の優勝争いに備えていく。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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