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池に消えた4連勝…鈴木愛「自分でもすごい」

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(24日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

17番(パー5)。2.5mのパーパットを外すと、鈴木愛は両ひざから崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。極度の緊迫感が張り詰め続ける中で、ため息が漏れる。バーディ必須の場面で、1打目を池に入れるミスからのボギー。同組・渋野日向子に1打及ばず、ツアー史上初の4連勝を逃した。

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まさにデッドヒート。最終組の2つ前で、渋野との激しいバーディ合戦を繰り広げた。前半2番で先手を打つ初バーディ。追いつかれた後、右ラフから絶妙に寄せた9番(パー5)で再び先んじた。後半に入り再逆転を許したが、12番では下り6mをねじ込んでバーディ。「自分のプレーに徹していた。特に(渋野のプレーを)見てなかった。自分ができることをやった」と力強く拳を握った。

最終18番は4mのバーディパットを入れ、単独2位に滑り込んだ。賞金ランキングは1位をキープ。「運がない場面が多かった。自分は伸ばしたけど、(渋野が)それより良かっただけ。特に何かを思うわけではない。2位で終えたら(賞金3位の渋野と)そんなに差がつまらないので、最後は絶対に入れたいと思っていました」。あふれ出る悔しさを抑えるように、平然と言った。

賞金ランク2位の申ジエ(韓国)とは1498万8470円の差。最終戦単独2位以内で、自力で2年ぶり2度目の賞金女王が決まる。「来週の日曜日に最高の形で終われたら、それで良い。4連勝を狙った中で、これだけ良い成績を残せたのは、自分でもすごいと思う。普通は予選通過くらいだと思う」。敗れてもなお、矜持(きょうじ)をあらわにした。(愛媛県松山市/林洋平)

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