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「少し緊張」 東北代表・岩田寛が今季ベストスコアで首位

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 初日(27日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

4季ぶりのツアー通算3勝目を目指す岩田寛は今季自己ベストスコア「63」でプレーし、9アンダー。2位に2打差をつけ、2017年「フジサンケイクラシック」以来の首位発進を決めた。

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「寄せ切れなかったけど、うまく入ってくれた」と4番(パー5)で8mを入れ、2つ目のバーディ。7番(パー5)からはいずれも1m につけ、3連続で伸ばした。唯一のピンチと振り返った10番も、複雑なラインの2.5mを入れパーをセーブ。最終18番(パー5)は233ydからの第2打を3Iで8mに乗せ2パットのバーディで締めた。強風が吹く前の午前組で、トップを奪った。

2週間のオープンウィークは地元の仙台市で過ごした。「トレーニングに練習、あとはよく寝た。バランスよく過ごせたと思う」。今季の賞金ランキングは現在54位で、実績を踏まえれば低迷していると言える。しかし、長らく悩み続けるショットを「今までに比べたら良くなっている」と前向きにとらえた。

東北唯一の男子ツアー競技。仙台市からは車で2時間半程度だが、前半9番で同組の手嶋多一に「寛の応援が多い気がするぞ」と声をかけられた。「スコアが良いからですよ」「(ハーフターンの)9番はもともと観客が多いホールだから」。その場では謙そんしたが、ロープの外を見ると高校の先輩や知人がいた。「スコアが良かったのもあったし、久しぶりに少し緊張したっすよね」と笑みを浮かべた。

“完璧主義者”で理想とするショットを打てず、自責が過ぎることもしばしば。この日のプレーを受けて気持ちは前向きになったか、と問われると「んーまあ。ただ初日だし…」とつぶやき、その後は言葉に詰まった。「やめました。これ以上は、きょうは言わないでおきます」とした上で「ただ、優勝争いはしたいっすよ」と思いを吐露した。(福島県西郷村/林洋平)

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