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ツアー長期離脱中の矢野東 「81」も確かな前進

右ひじ痛によりツアーを長期離脱中の矢野東が29日(日)、杜の都GC(宮城県)で開幕した2日間のツアー外競技「杜の都仙台チャリティプロアマトーナメント」に出場。2017年5月「ミズノオープン」(2日目に途中棄権)の第1ラウンド以来となる18ホール完走を果たし、「ホッとしました」と安堵した。

2014年から痛み出したという右ひじは年々悪化し、17年「ミズノオープン」を最後にツアーから離脱した。同年6月の内視鏡手術とリハビリを経て、今年4月の「東建ホームメイトカップ」からの復帰を目指したが、その前週のツアー外競技「岐阜オープン」で痛みを再発。第1ラウンドの途中で棄権し、翌週も欠場を強いられた。照準を5月上旬「日本プロ」に定め直したが、こちらも直前になって出場を断念した。

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すでに痛みの不安からは解放されたが、いまは「壊れてしまった」というスイングの立て直しが急務。7カ月ほどクラブを握れない時期が続いたことで、失われた感覚を取り戻そうと必死だ。

この日はバーディを奪えないまま、7ボギー、1ダブルボギーの9オーバー「81」。「球筋やスコアメイクなど、もう少しできると思ったらボロボロ」と及第点には遠かったが、それでも「どん底からは、だいぶ上がってきた。きょうの『81』には満足だし、前に進めると思う」とポジティブに捉えている。

矢野には「特別保証制度」(公傷)の適用が承認されており、17年「日本ゴルフツアー選手権」(6月1日~4日)から24カ月以内にツアー復帰すれば、同年シーズンの欠場試合数分の出場が保証される。「1日でも早く復帰したい」と、現在は8月23日開幕の「RIZAP KBCオーガスタ」(福岡・芥屋GC)でのツアー復帰を目指す。(宮城県大和町/塚田達也)

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