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「恐ろしいです…」片岡とキョンテ、今週3度目の同組で最終決戦

ツアー2勝目を目指す片岡大育に、昨年の賞金王キム・キョンテ(韓国)が迫ってきた。「恐ろしいです。僕は必死にやって、ゲキ集中して5アンダー。前の組を見たら、キョンテは平然とやっていて…」。この日、2人はそろって「65」(パー70)。「中日クラウンズ」3日目を終え、片岡が通算9アンダーで単独首位、キムが通算7アンダーで2位。通算4アンダーで続く3位以下から頭1つ抜け出した。

昨年5月の「関西オープン」でツアー初優勝を飾った片岡だが、ツアー通算11勝を誇るキムは雲上の人。今週は予選2日間を同組で回って、キムから吸収したことがある。

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「パットがめちゃくちゃくうまいので、間合いとか雰囲気とかを真似してみた。ヒントというかイメージは良くなりました」と片岡は言う。「まだちゃんとできてないし、恥ずかしい」と、その詳細は明かさなかったが、今週3日間の平均パット数は1.6667で、堂々1位に立っている。

この日もボギーは8番の1つに抑え、9番以降に5バーディを積み上げた。14番は5m、15番は上から1.5mのバーディパットを流し込んだ。

「関西オープンでも、優勝争いするにはパットだと感じた。明日も無理せずパーオンして、パット勝負になるように持っていきたい。ハンデが2つあると思って、少し余裕を持って、あまり気負わずにプレーしたい」。追いかけてくる“鬼”は怖くとも、表情には内なる自信も見てとれた。

一方のキムは、和合はあまり得意ではないという。「ここではいつも、ウェッジが得意な人が上にいる。自分はまだウェッジはそんなに上手くないけれど、今年は今まで一番グリーンが軟らかいから…」。天の恵みに微笑んだ。

今週は風邪気味だったり、背中が痛んだりと、体調は万全ではない。それでも3日間すべてアンダーパーで回っているのは、キム1人。トーナメントの勝ち方も、誰より心得ている。

「(優勝した)東建は4打差で出たけど(追いつかれてプレーオフになった)。下の人にとって2打差はそんなに関係ない。3番、4番が難しい。1番、2番でバーディを獲って、3番、4番でボギーを打たなければ、そこから12番までは全部バーディチャンスのホール。だから、その4ホールが大事になる」と、すでに最終日のイメージも明確だ。果たして最後に笑うのは?(愛知県東郷町/今岡涼太)

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