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あわやプレーオフ辞退!先走ったリャン・ウェンチョン

2000年から国内男子ツアーを主戦場として戦うリャン・ウェンチョンは、何度もツアー初優勝のチャンスを迎えたが、あと一歩でその栄冠を掴めずにいた。すると2週前、「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」で、昨年から日本ツアーに出場し、弟分としてかわいがっている呉阿順が、プレーオフで池田勇太を下し中国人選手として、ツアー初優勝を果たした。

「嬉しかったです。中国人選手として優勝したことは本当に嬉しい。自分も大きな刺激をもらいましたので、優勝できるよう頑張ります」と話すリャン。しかし、そのリャンは先週の「ANAオープン」で、優勝のチャンスを自らの判断で逃すことになりそうだった。

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4日間通算15アンダーでホールアウトしたリャンは、ホールアウトした時点で自分よりも上位に3人いることもあり、早々に帰り支度を済ませ千歳空港に向かった。すると、JGTO(日本ゴルフツアー機構)から電話連絡を受ける。「リャンさん、プレーオフになるかもしれないのですが、どこにいますか?」と。知らせを受けたリャンはすでに空港に着いていたため、急いで戻ってもコースまで40分はかかる状態。

「焦りましたよね。まさか、プレーオフになるとは思っていなかったので。でも、間に合わないので諦めました」と苦笑いのリャン。幸いといって良いのか、藤田寛之が通算16アンダーで優勝を決め、プレーオフにはならなかった。

仮に藤田が最終18番でボギーをたたいていたら、5人でのプレーオフに突入し、そのティグラウンドにリャンだけが現れず、プレーオフ辞退となるところだった。「そういうこともあるので、慌てて帰っちゃだめですね」と、笑って話すリャンではあるが、藤田の優勝という知らせを受けるまでは、自身の早まった行動を悔やむしかなかった。(兵庫県三木市/本橋英治)

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