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顔のマヒが生んだ悪影響 片岡大育は「今ある体で」復活目指す

◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(2日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)晴れ(観衆4423人)

ブルーのチャンピオンブレザーにキム・キョンテ(韓国)が袖を通した2016年、片岡大育はプレーオフで敗れて涙した。宮里優作が勝った翌17年も最終日に最終組を回りながら4位。和合コースには悔しい思い出がいっぱいのはずだが、ことしは「うれしいですね」と思える。

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惜敗が続いた大会でプレーするのは5年ぶりだ。2019年末に賞金シードを失い、下部ツアー暮らしというキャリアの憂き目よりも過酷な状況に陥った。20年の終わり。顔面神経麻痺の一種であるベル麻痺を発症し、顔の右側が思うように動かなくなった。

ストレスが発端だと思われる病は、プレーに大きな悪影響を及ぼした。17年までの通算3勝の原動力になっていたショットが壊れた。顔から首にかけた右側の神経が乱れたことで、アドレスから無意識のうちにわずかに右に倒れている傾向がみられるという。アウトサイドイン寄りだったスイング軌道の変化により、持ち球をフェードボールからドローにスイッチせざるを得なくなった。

今季前半戦の出場権を獲得した昨年末の最終予選会(QT)2位という結果は、そんな厳しい道のりの途中にあった。イップス気味だった1Wショットは今年に入って大いに改善されたが、まだアイアンで「フック病に悩んでいる」と明かす。「69」だったこの日は最終18番でボギー。フェアウェイからの絶好の2打目を引っかけたのが原因だった。

1アンダー17位とまずまずの滑り出しにも、「回っている最中、順位が良くて(調子と)比例していないなあ。(ボードの成績が)合ってるんかなあ…?と思って」と疑心暗鬼になってしまう。「良い流れをつかみたいので、それを探りながら。だからスコアはあまり考えずにやっています」。ドローボールヒッターへの変貌も「正直、気持ち良くはない」と笑うが、「でも、今ある体でやらなきゃいけない」と退路を断った。

自身の開幕2試合目で伊能恵子キャディとタッグを組んだ。今季はかつての名コンビでプレーする機会を増やす予定だという。「なんとか新しいものを、早く見つけたい」。ゴールはまだまだ先にある。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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