プロアマ戦では、ビジェイ・シンを師と仰ぐディネッシ・チャンドが付き添い談笑しながらラウンドした

2003年、04年、そして昨年と米国PGAツアーで賞金王となったビジェイ・シン（フィジー）が、9年ぶりにダンロップフェニックストーナメントに帰ってきた。ビジェイが今大会に出場するのは、9年ぶり6回目。1993年には優勝したアーニー・エルスに次ぐ2位タイに入っているが、優勝はまだない。

昨年も米国PGAツアーで賞金王になったビジェイだが、今シーズンは納得の行くシーズンではなかった。「2009年のことは忘れたよ。今週から新しいシーズンが始まると思っている」と話すビジェイ。左ひざの故障で下半身のバランスを崩すと、スイング全体に悪影響を及ぼしてしまったのだ。

＜＜　下に続く　＞＞

シーズンの大半を治療やスイング改善に費やしたビジェイだが、現在はスイングに影響を及ぼす痛みはなく、スイングも良くなってきたという。ビジェイといえば、とにかく練習をする「練習の虫」というイメージが定着しているが、今大会出場にあたり「日本でゴルフ以外に楽しみにしているものは？」という質問に、「ここ2週間、この試合に集中するためにトレーニングを積んできた。その意味ではゴルフ以外の目標はない」ときっぱり。

そして「この大会に優勝することだけが頭にある」と続ける。ひざの手術後は、トレーニング不足でパワー不足を実感したビジェイ。しかし、その後にパワーを戻すエクササイズと努力を重ねて今大会を迎えた。今週、復活のための自信を取り戻すことが出来るか、明日からの戦いが注目される。ビジェイは予選2日間、石川遼、ディフェンディングチャンピオンのプラヤド・マークセン（タイ）とラウンドする。