ニュース

国内男子関西オープンゴルフ選手権競技の最新ゴルフニュースをお届け

杉原、ジャンボらに続く偉業達成の可能性も 高橋勝成は内心複雑

こんなこと言っちゃあいけないけど、想定外だった。六甲カントリー倶楽部で開幕した「関西オープンゴルフ選手権競技」。63歳の高橋勝成が初日を5バーディ、5ボギーの「72」でまとめた。イーブンパーは61位タイ。まずまずのスタートにもかかわらず、シニアプレーヤーの胸の内は複雑な気持ちでいっぱいだ。

レギュラーツアーの舞台は、18試合に出場した2005年シーズン以来、実に9年ぶり。主催者推薦で参戦したこの試合の“メインの仕事”は週末にあった。大会は今年、土日の会場でプロゴルファーによる生解説付きの観戦ツアーを実施する。その5人のプロの1人が、高橋なのである。

<< 下に続く >>

開幕前から「僕は“お手伝い”に来ただけだから」と、決勝ラウンド進出は頭にほとんど無かったと言っていい。予選2日間だけでも36ホールをプレーできれば、解説に瑞々しさを加えられる。この初日も風の強い午後のラウンドは前半13番までにボギーが2つ先行。「久しぶりに会う人ばかりで、あいさつで首が疲れた」と冗談めかすほどだった。

それがどうだ。ホールを進めていくごとに、勝負師の魂がうずいてくる。難関16番(パー3)では180ヤードの距離を、4番アイアンでアゲンストの風を切り裂き、ピン奥1.5メートルにピタリ。同ホールではこの日、5人しか奪えなかったバーディを記録した。

久々に味わう国内最高峰のセッティングにも「コースの長さ(7,037ヤード)はレギュラーにしては短い。戦えるというか…そこそこ自分の技術を出せる。若い人と同じ土俵に立つと、自分のスイングを良くしたいと思うし、良い刺激になる」と充実感を噛みしめた。それゆえ、土日を思いやると苦笑いになる。

「クラブを握るとね…二重人格になっちゃう。ボギーが出ればカッとなるし、自分の気持ちがコロコロ変わって…なんだか気持ち悪いね」

シニアツアーの魅力は、培ってきた熟練の技だけではなく、選手個々の卓越した話術やパフォーマンスにもあって、ラウンドの間も、ギャラリーと和気あいあいの雰囲気が流れる。必ずしも同じことがレギュラーツアーにも求められるわけではないが、後輩プロたちに注文があるとすれば「正直言うと、ギャラリーの人たちをもっと惹きつけて、盛り上げたい。ゴルフも一生懸命、サービスも一生懸命しないと」といったところ。だからこそ、今回のロープ外での仕事を、責任を持って引き受けていた。

2日目を終えて60位タイ(アマチュアを除く)に入れば、杉原輝雄尾崎将司のように、60代で予選を通過した選手に名を連ねる。ただ結果がどちらに転ぼうとも、高橋が週末にファンサービスをできることだけは間違いない。(兵庫県西宮市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

関連リンク

2014年 関西オープンゴルフ選手権競技

GDOアマチュアゴルフトーナメント

エントリー受付け中!2014 GDOアマチュアゴルフトーナメント
5クラスからレベルに応じて選べる個人戦、気の合う仲間と楽しく参加できるチーム戦、息の合ったチームワークが鍵となるペア戦、それぞれエントリーを受付け中!他にも世界大会出場ペア決定予選会や競技初心者向けイベントなどを開催いたします。


あなたにおすすめ


特集SPECIAL

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!