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大型ブース減少も来場者数は増加 「ジャパンゴルフフェア」って何?

アジア最大級のゴルフショーは、3日間トータル54,081人を集めた

アジア最大級のゴルフショーとして毎年2月に行われている「ジャパンゴルフフェア」が、今年も東京ビッグサイト(有明・国際展示場)に54,081人の来場者数(2月13~15日の3日間)を集め、開催された。記録的な大雪で交通機関に深刻な影響の出た昨年よりは約6000人の増加。雪の降らなかった2013年の入場者数は今年よりも多い55,115人だが、それでも、関係者は「減らなかった」と胸をなで下ろしていた。

実は、今年は天候とは別の意味で、イベントへの大きな影響が懸念されていた。国内外のツアーでもおなじみのナイキゴルフ、本間ゴルフ、テーラーメイドジャパンの大手3社が出展を見送ったためだ。昨年までは、会場内でも大規模ブースを構えてトークショーや試打イベントなどを展開してきた3社の離脱。出展したメーカーにとってさえ、“抜けた穴”の影響の見極めが1つのミッションになるほどのインパクトを今年のイベントに与えていた。

本間ゴルフは、契約選手の小田孔明が国内賞金王に輝いたほか、強豪選手との用品契約も相次いでおり、国内では最も勢いのあるメーカーの1つだ。同社の西谷浩司社長は年始に行った記者会見で「集中と選択―。今年はトーナメント開催(編注:国内男子の新設大会「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」)など、ツアーに集中したい」と、ゴルフフェア見送りの理由を語っていた。

また、世界ランク首位に立つロリー・マキロイや、世間の注目が衰えないタイガー・ウッズを契約選手として抱えるナイキゴルフは、満を持して投入する新製品「ヴェイパー」シリーズの発売直前にも関わらず、出展を見送った。テーラーメイドゴルフは、この数年発売するクラブの機種数がトップクラスのゴルフメーカーだ。

少なくともアジアマーケットという意味で国際的なこの3社の出展見送りは、そもそも「アジア最大級のゴルフショー」をうたい文句とするイベント自体への疑問を伴う。ゴルフフェアって何? と。

最終日に会場へ取材に行った。業界関係者だけの入場で、主に商談の場として活用されている米国のPGAショーとは異なり、一般ユーザーも入場は無料。各メーカーの新製品がデモンストレーションされた会場内は、きれいなキャンペーンガールが呼び込む各ブースでは契約プロのトークショーなどが目白押しで、むしろ一般ユーザー向けのイベントが目立つ。一般ユーザーは列に並ぶか予約をすることで発売前の最新クラブを試打することもできる。

賑わいが目立ったのは、各地のゴルフ場で扱う地元物産の試食会、石川遼がCM出演しているノンアルコールビールの試飲コーナーだった。プレーとしてのゴルフだけでなく、周辺の各産業がこうした場を認知拡大や販売促進の機会として生かせたのなら、日本ゴルフ業界の価値拡大という意味で大きなことだろう。

ジャパンゴルフフェア運営事務局は、今回のイベントについて「来場者数への影響はなかった」と一定の評価を示した。ただ、昨年は消費税増税という需給調整の難しいイベントに翻弄されたこともあり、ゴルフ用品の総出荷額が伸び悩み、ゴルフフェアの主催者である日本ゴルフ用品協会の馬場宏之会長は「活性化の動きを一段と加速させる機会としたい」と、より進化を求めた開催だった。

昨年比4社増の全182社が出展し、ゴルフ用品以外の企業や団体が10社、海外からは中国、イタリアなど5カ国が参加した「ゴルフフェア2015」。見本市として、ゴルフ業界は期待通りの進化を実感できただろうか?

縮小傾向が伝えられる日本市場ながら、海外ブランドの日本市場での成功は利益貢献という意味で、重要なポジションを占めることに変わりない。ゴルフがオリンピック競技として112年ぶりに再開となる来年は、同フェアは開催50回目の大きな節目。取り組みと反響がより一層注目されそうだ。

糸井順子(いといじゅんこ)
某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループ内では紅一点の存在だが、荒々しいトーナメント会場へ日々取材に足を運ぶ。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。