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全米プロゴルフ選手権
期間:08/13~08/16  場所: ウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)

木曜のウィスリングストレイツで学んだ8つの事実

ダスティン・ジョンソンはメジャー3戦連続 ダスティン・ジョンソンはメジャー3戦連続で首位発進を決めた

メジャーで好調のダスティン・ジョンソン、ロリーの復帰、残忍なバンカー、そして深く心に残る風景。ウィスリングストレイツでの「全米プロゴルフ選手権」初日を8つの話題に焦点を当てて振り返ってみることにしよう。

■ 1 ダスティン・ジョンソンはメジャー級の一年を送っている

ウィスリングストレイツでの「全米プロゴルフ選手権」初日は、ダスティン・ジョンソンがメジャー3戦連続となる首位発進を決めた。チェンバーズベイでの「全米オープン」、セントアンドリュースでの「全英オープン」ではともに初日を「65」でラウンドして首位に立ったジョンソンは、この古くて偉大な大会での初日の18ホールをみごと「66」でラウンドし、ここでも1打差の首位に躍り出た。

再びみごとなパフォーマンスを見せたジョンソンはボギーをわずか1つに抑え、16番ではイーグルを奪った。5年前、幾多あるバンカーの一つにクラブをソールしてしまい、優勝したマルティン・カイマーとのプレーオフに1打届かなかったストレイツの地で、悲願のメジャー初優勝へ向け好発進を切った。6月のワシントン州で再び起きた悲劇の後、米国のジャーナリスト、スティーブ・エリングによるジョンソンの不屈の闘志に対する描写はほとんど詩的であった。彼は「ダスティン・ジョンソンは『暴力脱獄』のポール・ニューマンのようだ」「何度捕らえられても、彼が再び壁をよじ登ろうとするのを思いとどまらせることはない」とツイートしたが、実にその通りである。

■ 2 18番は名前の通り、生まれついての極悪非道なホールである

520ヤードの中に、正気の沙汰とは思えない96個のバンカーが点在するウィスリングストレイツのパー4の18番は、ゴルフ界屈指の難度を誇る最終ホールとして知られているが、この木曜日も牙を剥いた。初日を終えた段階で第97回「全米プロゴルフ選手権」における最も難度の高いホールにランクされた18番の平均スコアはなんと4.65と、(難度の一番低かった)パー5の16番をほんのわずかに下回る数字となっている。コース設計者のピート・ダイが極悪非道と名付けたホールが許したバーディの数はわずか6だったのに対し、ボギーは84。これはむごたらしい。

■ 3 ロリー・マキロイはきっと大丈夫

これは今シーズン最後のメジャーを前にした大きな話題の一つだった。彼はプレーするのか?早すぎはしないか?7月初旬に足首に大怪我を負って以来となる、広く喧伝されたロリー・マキロイの復帰は、少なくとも生理学的な事故のないまま、無事に幕を開けた。彼の足首は問題なさそうで、時には活発にすら見える世界ナンバーワンだったが、ドライバーのミスショット、アイアンショットのプッシュアウト、そしてあやふやなチップショットと、懸念された練習不足と試合勘の欠如を伺わせる場面が「71」で回った初日のラウンドに散見された。

とは言え、そうしたことを含め、北アイルランド出身のマキロイは普段通りの印象的なプレーを披露した。1番や6番ホールでの深いラフからのみごとなパーセーブ。5番での水辺からの寄せワンに、難しい9番でのピンそば数十センチに寄せるショットと、いくつか非凡な能力を発揮する瞬間もあった。世界最高の選手が平常業務を開始したといったところか。

■ 4 時としてゴールデンボーイの2人は切っても切れない

これはゴルフ界における次世代のライバル対決と銘打たれてきた組み合わせである。テキサス出身のスピースとマキロイの間に刺々しさなどないだろうが、このレベルのスポーツマンが今週はメジャータイトルと“世界ナンバーワン”の座をかけて競い合うのだから、戦いは健康的でなければならない。一人はディフェンディングチャンピオン、もう一人は今季既にメジャーで2勝しているわけだが、木曜の初日は2人そろって「71」をマークした。

興味深いことに、マキロイと一緒にプレーするスピースは常に好調というわけではないのである。これまでこの2人が同組でプレーしたラウンドでは、スピースは72-75-75-71-70-71-76-71-71と合計652ストークなのに対し、マキロイは71-69-66-66-77-72-67-72-71で合計631としている。ともに金曜の2日目を首位から5打差で迎える2人は不気味な存在となっている。

■ 5 欧州ツアーの大会ルーキーは大物とも渡り合える

今週の「全米プロゴルフ選手権」では6人の欧州ツアーメンバーがデビューを果たし、初日のウィスコンシンでは彼らルーキーによる注目すべきパフォーマンスがいくつか見られた。その中で最も堂々たるプレーを見せたのはイングランドのジェームス・モリソンで、午前中にラウンドし5バーディ、2ボギーの「69」とみごとなスコアを出してみせた。さらに特筆すべきことには、「スペインオープン」王者のモリソンは、タイタニック的な18番では数少ないバーディを記録している。午後スタートの組が風に手を焼いているころ、この後何をして過ごすのかと問われ「よく分からないな。ランチを食べて、コーヒーで一服し、多分少しだけトレーニングをして、マッサージを受け、ペディキュアとマニキュアをするよ」と乙な切り返しを見せた。彼が冗談を言っていたのかは、我々にも分からない。ほかに目を引くプレーを見せたのは、大会デビューばかりでなくメジャーデビューを飾ったアルゼンチンのエミリアーノ・グリージョで、初日を2アンダーの「70」でラウンドし、54ホールを残して15位タイにつけている。若者よ、(称賛を受けたら)お辞儀は忘れずに。

■ 6 早起きは三文の得

午後は風が強くなり、コースが乾いたので、上記の通り、コンディションは朝スタートした選手に味方した。これはデータが物語っており、早めにスタートした組の平均スコアは73.41だったのに対し、遅めにスタートした組の平均スコアは75に近かった。午後の組でベストスコアを出したのは米国のスコット・ピアシーで、みごと「68」で初日を終えている。

■ 7 ここのバンカーは冗談では済まされない

これは、3番ホールのバンカーから脱出するのに4打を要したリッキー・ファウラーに聞けばよい。あるいは、17番の崖下12メートルの罠から自慢のショートゲームの技量すべてを注入したフィル・ミケルソンに聞くのもいいかもしれない。大会前にも話題になったが、千を超える砂のハザードはこの初日、多くの不幸な犠牲者を出したのである。

■ 8 ウィスリングストレイツは美しい

オーケー、それは既に知れたことかもしれないが、このウィスコンシンの至宝で見事なショットを楽しむのに言い訳の必要な人がいたら、こう言えばよい。


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