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2017年 KLMオープン
期間:09/14〜09/17 場所:ザ・ダッチ(オランダ)

「KLMオープン」の大会アラカルト

今週のヨーロピアンツアー「KLMオープン」は98回目の開催を迎える。ディフェンディングチャンピオンのユースト・ラウテンが3勝目を狙う大会の詳細を見てみよう。

2016年大会を振り返る

昨年は最終ラウンドにザ・ダッチのコースレコードとなる「63」をマークする圧巻のパフォーマンスを地元ファンの前で披露したラウテンが、最終的に3打差で優勝。2位に入ったオーストリア出身の親友、ベルント・ヴィースベルガーとの手に汗握る終盤のバトルを制した。

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上がり5ホールで3バーディを奪って、豪州のスコット・ヘンドから3打ビハインドで迎えた最終日にラウテンが逆転した。

ヨーロピアンツアー5勝目を挙げた現在31歳のラウテンは、1972年に「KLMオープン」がヨーロピアンツアーの大会となって以来、初めて同大会で複数回優勝したオランダ人選手となった。

「これはかなり特別だね」とラウテン。「1週間、オランダの人々の声援を受け、今、こうしてトロフィーと共にここに立つことができたのはとても特別なことだ」。

「今日は、狙ったら全てがホールに入る一日だった。よくゾーンに入る、と言うけれど、今日の僕はゾーンに入っていた。今日は唯一、池に入れた13番でミスショットをしたけれど、あれ以外はほとんどミスがなかった。価値のある一日と言えるね」。

フィールド

オランダが誇る王者ラウテンは、アイルランド出身でメジャー3勝のパドレイグ・ハリントン、そしてかつての「ライダーカップ」スター選手や、ヨーロピアンツアーを複数回制した選手といった数々の猛者の挑戦を受けることになる。

「ライダーカップ」に10回出場したスター選手でかつての世界ナンバーワンでもあり、先週の「オメガヨーロピアンマスターズ」でヨーロピアンツアー500回出場を果たしたリー・ウェストウッドもフィールドに名を連ねている。ウェストウッドにとってはイングランドの同胞で、2016年の「ライダーカップ」ではチームメイトとして共に戦ったアンディ・サリバンクリス・ウッドも出場する。

その他にも、今大会のフィールドには、ニコラス・コルサーツジェイミー・ドナルドソンビクトル・デュビッソンロス・フィッシャー、そしてピーター・ハンソンといったかつての「ライダーカップ」スターたちの名も含まれる。

今年4月の「深センインターナショナル」でヨーロピアンツアー4勝目を挙げた世界34位のヴィースベルガーは、昨年の雪辱を期して大会に出場する。彼の他にも、今大会のフィールドには2017年シーズンのヨーロピアンツアーで既に優勝を飾っている選手15人が含まれ、この中には、アドリアン・オタエギジェーソン・ノリス、そしてジュリアン・スリといった直近の5大会のうちの3王者も含まれる。

コース

2011年に開場したばかりのザ・ダッチは、ヨーロピアンツアーデビューを飾った昨年の大会で大きなインパクトを残した。

ザ・ダッチが誇るチャンピオンシップコースは、2010年「ライダーカップ」でキャプテンとして欧州代表を勝利に導いたコリン・モンゴメリーとヨーロピアンゴルフデザインの共同設計コースである。

起伏のある景観は、このコースの傑出した特徴となっており、昨年は転がりのあるフェアウェイとリンクススタイルのハリエニシダの丘を捉えたテレビカメラが、コースの全容を明らかにした。

このパー71のコースでは、12ホールでウォーターハザードが絡み、大きなグリーンは数多くのエキサイティングなピンポジションの選択肢を提供。美しいクラブハウスと見事な練習施設も特筆に値するザ・ダッチは、オランダ最高峰のコースとしての評価を受ける。

トリビア

ラウテンがタイトル防衛に成功すると、1972年に大会がヨーロピアンツアーの公式大会となって以降では、ベルンハルト・ランガー(1984年、1992年、2001年)とサイモン・ダイソン(2006年、2009年、2011年)に続く、大会3勝を果たした3人目の選手となる。

今週、「KLMオープン」でホールインワンが達成されると、記念すべきヨーロピアンツアー史上1000回目のエース達成となる。

ヨーロピアンツアーに組み込まれて以降、この大会で母国制覇を遂げたのはマーテン・ラフェバー(2003年)とユースト・ラウテン(2013年、2016年)の2人のみ。

「KLMオープン」は1912年に第1回大会が開催され、今年で98回目の開催となる。この大会は、ヨーロピアンツアー初年度の1972年以降、毎年開催されてきた7大会のうちのひとつである。「全英オープン」、「スペインオープン」、「フランスオープン」、「イタリアオープン」、「オメガヨーロピアンマスターズ」、そして「PGA選手権」がその他の6大会である。

ケネマーG&CCで開催された1989年大会では、長丁場のプレーオフが行われ、ホセ・マリア・オラサバルがプレーオフ9ホール目でロジャー・チャプマンとロナン・ラフェティを下して優勝を遂げた。イングランドのチャプマンは1ホール目でボギーを叩いて脱落したが、オラサバルとラフェティはその後も8ホールを戦い、最後は1994年と1999年に「マスターズ」を制したオラサバルがダブルボギーの「6」でプレーオフを制した。これは、同じくプレーオフが9ホールまで達した2015年の「スペインオープン」と並ぶヨーロピアンツアーの最長プレーオプ記録となっている。

「KLMオープン」はヨーロピアンツアー史の中で一風変わった記録を持っている。セベ・バレステロス(19歳121日で1976年大会を制覇)とポール・ウェイ(19歳149日で1982年大会を制覇)が10代で大会を制覇したことにより、ツアー史上初めて2人のティーンエイジャーが優勝した大会となった。その後、「メイバンクマレーシアオープン」がノ・スンヨル(18歳282日で2010年大会を制覇)とマッテオ・マナッセロ(17歳363日で2011年大会を制覇)の優勝により、この記録の仲間入りを果たした。

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