トービヨン・オルセンが余裕を持って「ISPS HANDA パースインターナショナル」を制し、欧州ツアー2勝目を挙げた。レイクカリーニャップでの最終日を「71」でラウンドしたデンマークのオルセンは、2位に入ったビクトル・デュビッソンに3打差をつけて優勝を飾った。

前回の優勝を2年前にシチリアで果たしている24歳のオルセンは、3打差の首位で最終日をスタートしながらも、バックナインの出だしでつまずき、その差を1ストロークまで減らしてしまった。

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しかし、デュビッソンが通算14アンダーで4日間のラウンドを終えると、オルセンは13番と15番でバーディを奪って応戦し、再び3打差のリードを築いて通算17アンダーで優勝賞金19万8300ユーロを手にした。

「タフでしたね。今日は簡単なコンディションではありませんでした」とオルセン。

「ラウンドの中盤でいくつか短いパットを外してしまい、あれで1打差になってしまったと思いますが、自分ではただ今日のラウンドをアンダーパーに戻すことを考えていましたし、集中を切らせることなく、終盤でいくつかバーディを奪えたらと思っていました」

「厳しい一日でしたが、それに見合うものを手にできました。18番を歩いて上がってきたときは美しかったですね」

「ドライバーと何度か打った3番ウッドは調子が外れ、トリッキーになってしまいましたが、終盤に入って何度かすばらしいパットが決まりました」

「前回勝ってからもう2年ほど経ちましたので、シーズン終盤でのこの勝利は自信になるし、すばらしい1週間を本当に楽しむことができました」

2オン2パットとしたロングホールの3番でこの日最初のバーディを奪ったオルセンだったが、ドライバーのティショットを林に打ち込んだ6番ではボギーをたたいた。

世界ランキング130位で、この大会の結果によりファイナルシリーズ最終戦の「DPワールドツアー選手権ドバイ」への出場が決まったオルセン。ティショットを大きく逸らしたパー5の7番では、したたかなリカバリーを見せ、2パットのバーディを奪って「35」で前半を終えた。

バックナインに入って揺らぎを見せたオルセンは、10番で3メートルのパーパットを決めきれず、パー3の12番ではグリーンを捕らえ損なって、2打目も大きくオーバーした。この時点では最終日を「66」でラウンドしたデュビッソンが少なくともプレーオフまで持ち込むかに見えた。

しかし、オルセンは13番の2打目をピンそば4.5メートルに寄せ、バーディパットを決めて応戦すると、15番でも同じような距離のバーディパットを決めて逃げ切った。

優勝争いとともに、来季のシード権をかけたレース・トゥ・ドバイのトップ111の座を巡る攻防も繰り広げられた。

キム・シファンやピーター・ホワイトフォードといった面々が今週の早い段階で躍進を見せ、奇跡的にシード権を確保するかと思わせる一幕もあった。しかし、韓国のキムはトリプルボギーを叩いた8番で手痛い代償を払い、最終日を「75」でラウンドして9位タイで大会を終え、シード権獲得に必要とされた2位には届かなかった。同様に2位以上の成績が必要だった2日目首位のホワイトフォードも週末は「75」、「78」と持ちこたえられず、シード権は獲得できなかった。

金曜日に予選通過を果たせず気を揉んでいたイングランドのリー・スラテリーは、結果的に112位に落ちてしまい、この上ない心痛を味わう羽目になった。

今週の大会に111位で臨んだイングランドのマシュー・ニクソンは15大会中12回目の予選通過の結果、ランキングを110位まで上げた。111位にはアンソニー・ウォールが入った。

最終ホールで9メートルのバーディパットをねじ込んだスコットランドのデービッド・ドライズデールは順位を4位タイに上げ、ランキングを116位から103位に押し上げることに成功したが、昨季チャレンジツアー1位のイタリアのアンドレア・パバンは18番でダブルボギーを叩き、シード権喪失の憂き目を見た。