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ホールインワンのソーントンが首位に浮上

プロとして初のホールインワンを達成したサイモン・ソーントン(アイルランド)は、ナジェティホテル&ゴルフ オープンの3日目を6アンダー「65」という素晴らしいスコアで回り3人が並んだ首位の一角となり、最終日に優勝を目指して争うこととなった。

強風ながら快晴となったこの日のセントオマールGC、ソーントンは206ヤードの11番ショートホールで完璧な7番アイアンのティショットを直接沈め、観客の声援に応え同組の選手達とハイタッチを交わした。

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これは首位に浮上するきっかけとなった9番ホールでのイーグルの2ホール後のことであった。ソーントンは一気に順位を34位上げて、通算4アンダーでティジャート・ヴァン・デル・ウォルト(南アフリカ)や、地元フランスのバプティステ・チャペランとともに首位に立った。

以前ロイヤルカントリーダウンGCのアシスタントプロであった36歳のソーントンはコースレコードの「64」にあと一歩のところまで迫ったが、最終ホールの8フィートのバーティパットは僅かに左に切れてしまった。しかし、今日のプレーの出来には満足しているようだ。

「明らかにとても良い出来でした」と、3日目のスタートまでは6打差で首位を追いかけていたソーントンは語った。「とてもいいプレーができたし、いいショットが打てました。あのような天候ではボールを真っ直ぐ飛ばす必要がありますが、それは僕の得意分野なんですよ」。

「今日はグリーンをとらえいくつかのチャンスを作り、しっかりモノにすることができました。この天気も味方してくれましたね。風が吹いているなかプレーするのは好きなんです。風の状況は予想しづらいので、時として5つのクラブのどれもが正しい選択に思えることがありますが、自信を持ってクラブを選びそれをただ信じるに尽きます」。

「9番ホールで30フィートからのイーグルを決め、そしてあのホールインワンでした。7番アイアンか8番アイアンかというところでしたが、7番で柔らかく打ったショットはピンへ一直線、大きくワンバウンドしてカップに入りました。あのショットにはとても満足しています」。

「ついハイタッチをしたり、叫んだりしてしまったのですが、あそこまで喜んだのはプロ生活で初めてですよ」。

「実は、12番ホールでのプレーのし方にはもっと満足しているんです。風が強く、かつホールインワンの直後で頭に血が上っていてもおかしくない状況でしたが、素晴らしいドライブショットを打ち、そこからピンそばにつけバーディへ繋げました。これで勢いを持続することができたと感じています」。

2012年にはヨーロピアンツアーの参加資格を失い、チャレンジツアーのカテゴリーに留まることとなり、思い通りプレーする機会を得ることができないソーントンだったが、今シーズンこのような優勝争いのチャンスが巡ってくるとは彼自身も思いもよらなかったであろう。

ブラッドフォード生まれのソーントンは、まだ優勝を掴む為には沢山やるべきことが残っていることを承知の上で、このプロとしての初勝利のチャンスを楽しんでいる。

「最初の27ホールまでは7オーバーで予選通過を目標としていましたから、そこから今日のように良いプレーができたのはボーナスのようなものです。今や、誰にだって優勝のチャンスはありますよ」と彼は語った。

「最終日を楽しみにしています。全てのショットが今日のように上手く行くようにプレーし、何が起こるかを期待したいと思います。この順位で戦うのは久しぶりですが、これまでは大きな後押しになっています」。

「僕にとって大きな一週間になるかもしれません。ラウンドし終わった後どうなっているか、明日お見せしますよ」。

ヴァン・デル・ウォルトはこの北フランスで3打差のリードを保ったまま日曜の最終ラウンドを迎えるかに見えたが、16番ホールでダブルボギーを叩き、直後の17番ホールをボギーとして結局イーブンパーの「71」で回り、4アンダーのまま最終日を迎えることとなった。

「実のところ、プレー自体は昨日より良かったので、そこまでがっかりはしていません」と首位タイとなった39歳のヴァン・デル・ウォルトは語った。「多くのチャンスを作り、いくつかの良いショットは打てたと思います」。

「その中でのミスショットは良いショットとの紙一重のもので、この風の中であれば起こりえるものです。全体的に満足していますし、多分明日は他を引き離すことができると思いますし、後退することもないでしょう。良いプレーはできていますので、これまでやってきたことを継続するのみですね」。

6回目のヨーロピアンツアー大会出場となるチャペランは、地元の利も活かし3日目は2アンダー「69」でラウンドし大きく躍進した。

「この風のなかで良いプレーができたのは、本当に楽しかったです」と25歳のチャペランは語った。「アルプスツアーで初めてプロの大会で優勝した時も、このようなコンディションでした。今日のパッティングはあまり良くなかったですが、ボギーを一つにとどめたことは前向きに考えたいと思います」。

「この天候の中、調子を上げたままペストを尽くすのみです。そして今週、このコースでの戦略も上手く行っているので明日も戦略通りに行くことを望んでいます」。

イングランドのセベ・ベンソンは1アンダー「70」で回り、通算3アンダーとなり1打差の4位に順位を上げた。

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