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2ボールパター、売れ行き好調

オデッセイの2ボールパターがアメリカで売れに売れている。店頭の品薄が続きキャロウェイはすでに年間生産予定を倍増させているが、小売値が169.95ドル(約22,000円)はするこの新パターを手に入れようとする人々が今日もウェイティングリストに名前を書き込んでいるという状況。キャロウェイは来年以降に発売予定のパターのコンセプトについても2ボールパターの路線で行くことになる。

たとえばカリフォルニア州サクラメントのハギンオークス・スーパーショップ(Haggin Oaks SuperShop)では入荷分はすべて完売で、それだけでオデッセイ製品全体の売り上げの7割に上っているという。購入者はいずれも売り場で実際にパッティングしてみて、構えやすさを実感しているようだ。PGAツアーで使っているプレイヤーも多いので人気に拍車がかかっている。

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キャロウェイのR&D担当上級副社長、ディック・ヘルムステッター(Dick Helmstetter)によれば、2ボールパターは単なる「見た目の構えやすい」パターなのではなく、構造的に工夫が施されているという。軽量素材でできたフェース部分から、内部は空洞で、後部に重量が配分されている。

「このパターはブレないということを最重点項目としてつくられています。これまで誰もこんなふうなデザインはなしえなかった。近いものはありましたが、とてもここまではできなかったのです」

ヘルムステッターによれば、2ボール・ベリーパターと2ボール・ロングパターが今年中にもお目見えするという。さらに、今後のオデッセイのパターはこの2ボールの内部構造の考え方を踏襲したものになっていくと彼は言った。販売計画の詳細は明らかにしなかったが、2ボールパターの売り上げ見通しは当初の2倍になっていることを認めている。外部の情報筋によると全世界で8万本とのことだ。

キャロウェイはデイブ・ペルツの考案した3ボールパターに使われている特許内容の使用料を一括でペルツに支払っている。ペルツのパターは1985年にPGAツアーに登場したが、その一つがその後、USGAの規格違反となっている。今回、キャロウェイは規格に反しないことを確認するために、USGAにいくつかのバージョンの2ボールパターを持ち込んだ。当初のモデルは規格外となったが、それに代わる新バージョンは規格適合となった。

ヘルムステッターは、2ボールパターの発想にはポール・エイジンガーが一役買っていると言う。エイジンガーがガン治療を終えた1994年、あるキャロウェイ幹部に対して、パターよりもサンドウェッジの歯でパッティングする方がうまくできると語った。

「彼は間違いなくサンドウェッジの方がうまくいくと言うんです。それが本当だったんですね。その後、私たちは誰もがフラットなラインよりも曲線の方が方向を出しやすいということがわかりました」

そこで、キャロウェイのデザイナーはフェースだけフラットであとは全くの円形というプロトタイプをつくった。それが、パターヘッドの背にボールとまったく同じ大きさの白い円が二つ描かれた現在の2ボールパターにつながっている。そしてパターヘッドの大きさはUSGAの定めるホールのサイズにピッタリだ。

「もちろん、サイズは意図的にそうしたのです。私たちは自然な印象を追い求めていました。円形のヘッドはまさに有効です。ホールを狙うとき、それと同じ大きさのものがあればパットしやすいのです」
By James Achenbach(GW)

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