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2013年 プエルトリコオープン
期間:03/07〜03/10 場所:トランプインターナショナルGC(プエルトリコ)

遼、エースとイーグル!守らず攻めて8位浮上

1番ホール、グリーン右からマウンド越えのロブショットを2メートルに寄せたが、このパットを外してボギー発進としてしまった「プエルトリコオープン」3日目の石川遼。だがその暗雲は、その後に続く快進撃によってすぐに晴れることになる。

ボギーにも「焦るようなことはなかった」という石川。直後の2番(パー5)でバーディを奪うと、5番(パー5)では2オンに成功してイーグル逃しのバーディで通算7アンダーとスコアを伸ばす。

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迎えた8番(パー3)。「ピンは難しかったけど、ティが前に出されていたのでチャンスホールだと思っていた」と振り返る。ピンまでは185ヤードで選んだのは6I。「狙いはピンの右5メートルで、傾斜を使って寄せようと思った」というショットだったが、インパクト直前に左に行きそうな違和感を持った石川は、反射的にフィニッシュでクラブから手を離して“アジャストした”という。狙いより左に出た球はまっすぐとピンに向かい、そのまま転がってカップイン!自身プロ入り3度目のホールインワンは、意外な形で生まれた。

「練習場ではやってはいけないスイング。でも、左のバンカーに入るかと思ったので、2~3打は得したと思う。運がありましたね、ただのラッキーです」。過去のホールインワンはナイスショットだったという石川は、「ミスショットしたアプローチが入っちゃった感じ」と複雑な表情だった。

このエースで一時は9アンダーとするも、11番で3パットのボギーを叩いて8アンダーへ後退。だが、この沈滞ムードを振り払ったのは、今度はまぎれもない“ベストショット”だった。

15番(パー5)、ティショットでフェアウェイをキープした石川の残りはピンまで260ヤード。グリーン右にはハザードがあり、左はラフ。どちらにも外したくはない状況だったが、3Wを握った石川は「30ヤードくらいスライスを掛けて狙ったショット」で、ピン下5メートルにつけて、イーグルを奪う。

「今までバーディとかイーグルのあとにボギーを打つことが多くて、その理由を考えたら大事に行き過ぎているのかなと思った。だから今日は、イーグルを獲ったら“もっとアグレッシブに行こう”と思うようにしました」という石川は、17番、18番でもその手綱を緩めることなく連続バーディフィニッシュとし、この日「66」、通算12アンダーの8位タイでホールアウト。首位と6打差で最終日を迎えることとなった。

「(トップと)6~7打差くらいのスタートになると思うけど、トップのスタート前に出るので、アウトでスコアを伸ばしていきたいと思います。前半で3~4つ伸ばせればベスト。順位を上げて終わりたいですね」。静かな言葉に、逆に決意の強さが感じられた。(プエルトリコ・リオグランデ/今岡涼太)

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