コースレコードタイ「63」で宮本勝昌が11位タイに浮上
1998年 サンコーグランドサマーチャンピオンシップ
期間:08/06〜08/09 場所:サンコー72 CC(群馬)
首位は湯原信光、8アンダー!
昨年はクラブハウス前のプールに優勝者・桑原将一が飛びこんだ。今年もきっと勝者が飛び込んでくれるだろう。最終日、いさぎよく飛び込むのは誰だろうか?
しかし初日のトップに立ったのは果敢なダイビングの似合う若者ではなく、いまや40歳、立派な中年(?)の湯原信光。ボギーなし、6バーディ、1イーグルの64。ただしイーグルはロングホールではなく397ヤードのパー4だった。
「10番のイーグルは右ちょっとラフから9番で打ちました。拍手を聞いたんで、いい感じなんだなとは思ったんですが・・」 グリーン上にボールが見えないのでオーバーしたかと思ってしまった。カップの中にボールを発見して、初めてそうと知った。
休養十分。体力気力ともに充実している。集中力が途切れることなくプレーできた。「今週はいいスコアになりそうな雰囲気がする」という湯原。その理由のひとつはついに自分のクラブ、ボールに出会ったことだという。
スチール、パーシモン、糸巻バラタ。いかにテクニックを磨いて球をあやつるか、そいうゴルフを小さい頃から続けてきた。そんなゴルフが道具の進化によるギャップに直面し、なかなか馴染むことができなかった。しかし4~5年前、ケガをしたときにようやく道具の力に頼らざるをえないと実感。それなら自分なりに合う道具を開発すればいんだ、と開き直った。
「最終的な完成は今年の6月。新兵器に慣れ、この2カ月でついに自分の感性に合うボールが打てるようになりました」 クラブには頑固な湯原がプロ入り17年目にして、初めてクラブ契約(ブリヂストン)を結んだ。
2位はこれもボギーなしの乗竹正和。1番から4番までは連続バーディ。「この試合でツアーは今季2試合目です。グローイングの3戦目で勝ったんで、来年のシードは裏のほうから(グローイングシード)でいこうかと思っていたんですが・・」 日体大出身。いきなり華やかな舞台に上がってしまった。