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P.ミケルソンの寒さ対策

3日(木)にアリゾナ州TPCスコッツデールで開幕した米国PGAツアー「ウェストマネジメントフェニックスオープン」。フィル・ミケルソンが首位と2打差の4アンダー、暫定8位と好位置でスタートした。

極寒によるコース不良のため、4時間遅れのスタートとなった初日。出だしの10番(パー4)でいきなりティショットを大きく右に曲げてボギーとしてしまったミケルソン。しかし13番、15番のパー5できっちりバーディを奪ってリズムをつかんだ。上がりの9番(パー4)で3パットを喫しボギーフィニッシュとなってしまうが「ボギーで始まりボギーに終わってしまったけど、その間のホールはたくさん良いショットもあって、いいプレーができたよ」と6バーディ、2ボギーの「67」のスコアに納得した様子だ。

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前週の「ファーマーズ・インシュランスオープン」は惜しくも1打差で今季初勝利を逃したが、これで5ラウンド連続60台をマーク。依然好調とあって表情は明るい。

ミケルソンは今大会直前、寒さへの対策を問われ「今年は寒い時にはボールを変えているんだ」と話している。「普段より軟らかいものを使っている」とキャロウェイの「TOUR i(s)」を選択。「キャロウェイ製のボールの中では、スピン量がより多く出るものなんだ。先週の寒かったトーレパインズでも役に立ったよ。寒くなると、(ショットの際)ボールは十分につぶれなくて、ミスの幅が大きくなってしまうんだけど、このボールはそういうことが無い。楽に圧縮されるから、寒い状況ではよりまっすぐ飛ばせる」と、対策がスコアに反映され効果を実感している。

それにしても、この日のミケルソンは周囲から奇異な目で見られていたようだ。セーターを着込み、ニット帽やスキー帽でプレーする選手もいた中、ビッグ・レフティは前半こそ長袖だったが、後半の数ホールは半袖でラウンドした。

暫定首位発進のビル・ハースがラウンド後「どうして彼が半袖でプレーできるのか分からない」と首をかしげたほど。それでも本人は「朝は寒かったけれど、時間が経つにつれて良い状態になってきたよ」と事もなげに言う。緻密な計算と天賦の才?は、今季初勝利への大きな“アドバンテージ”になるだろうか。

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