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石川遼

石川遼、首位に2打差2位発進 ギアチェンジも奏功

国内男子ツアーの今季第22戦「三井住友VISA太平洋マスターズ」が8日(木)、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開幕。2大会ぶりの勝利を狙う石川遼は1イーグル、4バーディ、1ボギーの「67」をマークし5アンダー。単独首位の松村道央に2打差の2位タイと好発進した。

片山晋呉ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)といった歴代優勝者とともに10番からスタートした石川は、2ホール目の11番(パー5)で最初のバーディ。2オンに成功した後、10メートルのイーグルトライを2メートルもショートしたが、続くパットを沈めて胸をなでおろした。

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その後は14番でティショットを左の林に入れながら3オン1パットでパーを拾うなど我慢を続けると、折り返しの18番(パー5)に大きな見せ場。今大会に投入したシャフトを0.5インチ伸ばしたドライバーで300ヤード超のビッグドライブを見せ、フェアウェイから残り190ヤードの第2打を6番アイアンでピン左2メートルに2オン。「本当はもっと奥を狙っていた。ちょっと薄く入って結果的にあそこにいった」という一打だったが、このイーグルパットを沈めて首位戦線に躍り出た。

後半はバンカーからの第3打をピンそばにつけた3番(パー5)から2連続バーディを奪うなど、2ストローク伸ばして結局5アンダー。昨年は初日2オーバーの59位と出遅れ、大雨のため54ホールとなった短縮競技では巻き返しが届かなかった。「初日のスタートが良いことに越したことはないが、油断できない」としたものの、コースとの相性の良さは健在だった。

今週はドライバーを替え、パターもスワンネック型のマレットタイプからクランクネックのピン型に、サンドウェッジもタイトリスト製からキャロウェイのものにチェンジ。「試合になってみないと分からない」と一抹の不安もあったが、「一番良かったのはサンドウェッジ。良くてホッとした。ドライバーもブレは少しで済んだかなと思います」。パターに関しても序盤はヘッドの“芯”の位置の違いを把握するのに時間がかかったが、ホールを追うごとにタッチのばらつきも解消。「このコースは2ケタアンダーが優勝スコアになる。自分の中でラインを決めて伸ばしたい。明日も同じように、攻めるゴルフをしたい」。つとめて冷静に話す表情にも、徐々に自信が戻ってきた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

2012年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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