2009/10/28国内男子

【GDO EYE】観戦マナー向上へ、石川らが啓蒙VTRに出演

石川遼や池田勇太の活躍で盛り上がる国内男子ツアーだが、その一方で最近は観戦マナーの問題が露呈している。プレー中、静まり返った中で精神を集中し、勝負の一打を打とうとしている瞬間に鳴り響く「カシャ」という携帯カメラのシャッター音は、繰り返される度に選手の集中力を削いでいく。 ゴルフ観戦初心者にとって、あの“石川遼”を自分の携帯カメラやビデオカメラで撮りたいという気持ちは理解できる。そして、その行為がどれだけ選手に影響を与えるかを分かっていないということも、ある程度は仕方のないことだろう。たとえ選手から100ヤード離れていても、その音が聞こえ、プレーに影響するということは、初めてではなかなか実感する...
2009/11/08国内男子

【GDO EYE】逆転優勝の武藤俊憲、勝因は最終組の1つ前!

国内男子ツアー第20戦「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」を制したのは、9アンダー3位タイスタートの武藤俊憲だった。2日目に首位に浮上した武藤は、3日目にパッティングが思うように決まらず順位を落とした。3日目はラウンド後にパッティンググリーンに向かい1時間練習を行なった。 「あえてグリーンの痛んでいる箇所を見つけて1時間練習しました」。武藤が言う、痛んでいる箇所というのは、選手が歩いて多少芝がめくれたところや、誰かが長時間立っていたため芝が完全に寝たようなライのこと。「そういう場所でカップにボールを入れるには、ボールの芯をしっかり捕らえないとダメなんです」と...
2009/11/07国内男子

【GDO EYE】石川遼、池田勇太の最大のライバルがツアー初優勝を狙う!

国内男子ツアー「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」は、丸山茂樹と韓国の金庚泰(キム・キョンテ)が、11アンダーの首位タイで最終日を迎える。金は昨年から本格的に日本ツアーに参戦している選手で、日本のファンには、まだあまり知られていないかもしれない。しかし、金の実績は韓国のみならず日本のアマチュア界でも敵なしの選手だった。 韓国の延世大在学中に「日本アマチュアゴルフ選手権」に出場し、2005年、そして06年と連覇を果たした。その06年には、韓国のプロツアーで2勝を挙げ、さらにアマチュアのアジア大会でも金メダルを獲得。韓国では成人男性には2年間の兵役義務があるが、...
2009/11/06国内男子

【GDO EYE】矢野東、突然の作戦変更で3連続バーディ!

国内男子ツアー「The Championship by LEXUS(レクサス選手権)」の2日目、16番から最終18番までの上がり3ホールで3連続バーディを奪った矢野東。通算5アンダーまでスコアを伸ばし、首位と4打差の7位タイに浮上してきた。「ボギーが2つ出ちゃったから、我慢できなくてピンを狙っちゃいましたよ」と、苦笑いしながらホールアウト。 先週行なわれた「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」でも同じことをコメントしたが、「今は安全に攻めるためにピンまで届くショットは打たないようにしているんです。だから先週からグリーンオーバーが1回も無いですから、ボギーの数を最低限に抑えられる...
2010/05/27国内男子

【GDO EYE】遼、青木功に後押しされ気分は晴れ晴れ

国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の予選ラウンドを青木功と同組でラウンドしている石川遼。大会初日は石川が3オーバーの100位タイ、青木は6オーバーの134位タイと共に出遅れる展開となった。ところが、3オーバーのスコアでホールアウトした石川の表情は晴れ晴れしいものだった。 「ラウンド中、青木さんからたくさん話しかけていただいて、青木さんから“若いときの俺にそっくりだ”と言われました」と笑顔を見せた。青木からは「年を重ねるたびにゴルフは荒れていい。優勝した翌週に予選落ちしたり、俺もそうだったよ」などと話しかけられたという。 石川は「昨年4勝したこともあり、今は成績にこだわるようになってい...
2010/05/26国内男子

【GDO EYE】事故から復帰の中嶋常幸「自分に会えるのが楽しみ!」

国内男子ツアー第5戦「ダイヤモンドカップゴルフ」の開幕前日に行われたプロアマ戦に、この大会で過去4勝している中嶋常幸が元気な姿を見せた。中嶋は今年の1月、青森県で合宿中にタクシーのトランクから荷物を取り出しているところを、乗用車に背後から追突されて両足を挟まれる事故に巻き込まれてしまった。 骨折こそ免れたが全治2ヶ月と診断され、ツアー復帰は早くても5月以降という状況に。高周波、低周波など超音波治療をはじめ、患部につけるジェルマッサージに、寝る時には微弱電流を当てるなど現在も治療は続いているが、今週からツアーに復帰することを決意。昨年11月の「ダンロップフェニックス」以来、6ヶ月ぶりの試合とな...
2010/04/30国内男子

【GDO EYE】“ゴルフ界のドン”杉原輝雄に学ぶファンサービスの極意

連日の杉原輝雄ネタとなってしまうが、「中日クラウンズ」2日目、杉原が11番パー4で残り150ヤードの第2打を6Iで直接沈めてイーグル奪取。1999年の「ミズノオープン」初日に6番で達成して以来となる11年ぶりのイーグルで、自らの連続出場の世界記録更新に華を添えた。 グリーンに向けて打ち上げとなる、和合最短パー4(337ヤード)の11番。「自信が無いから大き目のクラブで打った」という杉原の第2打は、グリーンにキャリーするとピンに向かって転がっていき、ギャラリーの歓声で直接入ったことが第2打地点にいる杉原に伝わってきた。 8番から3連続ボギーを叩くなど、自身のゴルフに納得の行っていなかった杉原は...
2010/04/29記録

【GDO EYE】杉原輝雄、同一大会連続出場の世界新記録を樹立!

今年で51回目を迎えた「中日クラウンズ」で、偉大な記録が樹立された。今大会の第1回目から出場を続けている杉原輝雄が、今年で51年連続出場を達成。これはアーノルド・パーマーが持つ「マスターズ」への50年連続出場という記録を抜いて、世界新記録となった。 先週出場した「つるやオープン」で、この記録が掛かっていること。そして、大会がそれに向けたセレモニーの準備をしていることを聞いたという杉原。「自分の為だけじゃないし、とにかくティオフしないといけない」。普段以上に生活や食事に気を遣い、この日を迎えたという。 石川遼の4組後のスタートとなったが、この日ばかりは大勢のギャラリー、カメラマンが杉原のスター...
2010/04/28国内男子

【GDO EYE】平塚哲二、アジア&欧州を転戦し、いざ国内開幕!

昨年大会の覇者・平塚哲二が、今季国内開幕戦を大会連覇の掛かった「中日クラウンズ」で迎えることとなった。とはいえ、平塚は既に今年に入ってアジアンツアー5試合、ヨーロピアンツアー1試合に出場し、アジアンツアーの「エアバガン・ミャンマーオープン」では2位に10打差をつける圧勝でツアー初優勝を飾っている。 「はまったという感じですね。ティショットが良くなって、フェアウェイに居られるのでそういうスコアに繋がっています」と、平塚。「ちょっとずつ自信もついてきました」と、一時期の不調からは完全に脱却しつつある。 国内ツアー開幕前にアジアンツアーに挑戦するのは昨年からのルーティン。「1年間続けてゴルフがやり...
2010/04/23国内男子

【GDO EYE】獲得賞金ゼロの小泉洋人が単独2位スタート!

国内男子ツアー今季第2戦「つるやオープン」は、初日が雨のために中止になり、2日目に初日の組み合わせのまま予選第1ラウンドが行われた。もっとも注目される石川遼のスタート時間が12時40分ということもあり、午前7時10分にトップ組がスタートした時間には、ギャラリーも取材するメディアも、まばらだった。 すると、スコアを掲示するリーダーズボードに見慣れない名前が一番上にあった。トップスタートの小泉洋人が、スタートから3連続バーディを奪い、3アンダーとなっている。朝一のスタートは、前を行く組がないので詰まることもなければグリーン上もボールマークや足跡すらない綺麗な状態。したがって、トップ組で突然好スコ...
2010/05/01国内男子

【GDO EYE】丸山茂樹、遼とは対照的な攻めで首位浮上

写真はドライバーショットを打つ際の丸山茂樹のティアップ。石川遼が3Wで打つ時程のこの低さが、今週和合で丸山が首位に立っている一番の要因だという。 「チョロでも良いので、それ位の気持ちで打っています」と丸山は言う。アマチュア時代を含め、今年で10回目の出場となる「中日クラウンズ」だが、「ティショットはとにかく全部ローボール。風の下を潜らせて、飛距離を15ヤードロスしてもこの方がいい」と、徹底した攻めを見せている。 風が強くなった大会3日目。林の上に球が出ると、その影響をもろに受けてしまいコントロールは難しくなる。さらに、「和合の特徴としてフェアウェイが硬くなっているし、低く出せばラフに入っても奥...
2010/04/26国内男子

【GDO EYE】2週間で改めて知った、藤田のスゴさ

国内男子ツアーの2戦目「つるやオープン」で、早々と今季初勝利を手にした藤田寛之。1993年のプロデビュー戦から9度目のタイトル獲得となるが、その半数近い4勝はここ2年間で重ねたもの。08、09年と2年連続で海外メジャー「全米プロ」予選突破を果たすなど、昨年40歳を迎えたベテランが益々輝きを増している。 その礎となっているのは、藤田の飽くなき向上心だ。常に新しいことに取り組んでいる姿勢や言葉を、トーナメント会場で何度も耳に、目にしてきた。例え上位でラウンドを終えても、取り組んでいる事柄に対して満足できなければ、首をひねりながら課題ばかりを口にする。 今年も、新しい試みとともに藤田のシーズンは始...
2010/04/25国内男子

【GDOEYE】谷口徹「飛距離も伸びたし、気分は30代だよ」

国内男子ツアー「つるやオープン」で、最終日に8バーディ、ノーボギーの「63」というスコアをマークした谷口徹。首位と4打差の6アンダー2位タイからスタートし、同じく最終組でラウンドした藤田寛之を捕らえ、プレーオフに進出した。 この日は何度も気合いのこもったガッツポーズを見せた谷口。終盤の15番パー5では、藤田が1.5mのバーディチャンスにつけるも、先に谷口が5mを沈め渾身のガッツポーズを見せた。そして最終18番、ティショットをフェアウェイ左サイドのバンカーに入れたが、2打目でピンの右手前1.5mにぴたりとつけてバーディを奪い、右手を握り締め全盛期の谷口を彷彿させるパフォーマンスを披露した。 プ...
2009/06/08UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ

【GDO EYE】初優勝の五十嵐雄二、「苦節」ではない18年間

今季の国内男子メジャー初戦「UBS日本ゴルフツアー選手権」を制したのは、プロ18年目の40歳、そしてプロ入り以来優勝はおろか、シード権すら獲得したことがないという伏兵、五十嵐雄二だった。 その優勝は決して派手なものではなかった。五十嵐が最終18番グリーンに上がったとき、それまで単独首位を走っていたI.J.ジャンが17番でボギーを叩き、首位に並んだ。五十嵐は短いパーパットを決めて、安堵の表情を見せながらホールアウト。最終組をアテストテントの中から見守っていると、ジャンが最終ホールもボギーとして勝負はあっけなく決着した。 グリーンサイドでの優勝インタビューが印象的だった。昨年はレギュラーツアーでの...
2009/06/14日本プロゴルフ選手権大会

【GDO EYE】心酔するジャンボと同じ道を歩む23歳、池田勇太

「日本プロゴルフ選手権」最終日。36ホールに渡る戦いを制してリーダーズボードのトップで終えたのは、弱冠23歳、プロ2年目の池田勇太だった。アマチュア時代からその名を馳せ、ゴルフの名門・東北福祉大在学中も数々のタイトルを獲得。「こんなに早く勝てるとは思わなかった」と、自身の予想をも超える速さでプロ初勝利を手にした。 メジャーで初勝利を飾る快挙については、「僕にとっては1試合1試合全部が、1つの大きな大会。たまたまメジャーだっただけで、どの試合にも変わりはないです」と無関心。それよりも池田にとっては、ある1つの事実が大きな意味を占めるのである。 池田がツアーで着用するのは、一回り大き目なシャツに、...
2009/06/13日本プロゴルフ選手権大会

【GDO EYE】最終日36ホールの戦いが生む結末は、いかに!?

初日が中止になったことで、最終日に36ホールの決勝ラウンドが実施される日程となった今年の「日本プロゴルフ選手権」。第2ラウンドを終え、池田勇太が2位に4打差をつけて単独首位に立った。36ホール決戦は、近年では2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」が記憶に新しいが、当時アマチュアだった石川遼が36ホールで7打差をひっくり返しての逆転勝利。つまりは、何が起きるか、誰が勝つのか、まだまだ予測がつかないということだ。 明日の流れをざっと説明すると、早朝5時30分に第3ラウンドがスタート。組み合わせを変えずに10時40分から最終ラウンドが始まり、17時30分ごろに全競技を終える予定となって...
2009/06/12日本プロゴルフ選手権大会

【GDO EYE】31歳の無名選手がようやく果たした親孝行

今週開催されている「日本プロゴルフ選手権」は、言わずと知れた国内男子プロゴルファーの頂点を決めるメジャー戦。そのリーダーズボードのトップに名を連ねた、堂本新太朗(31)。長年ツアーを観戦し続けているゴルフファンでも、その名を知らなかった方も多いはずだ。 それもその筈。2005年にツアープロへ転向し、過去にレギュラーツアーへの出場はなし。下部ツアーのチャレンジトーナメントでも2試合しか出場しておらず、いずれも予選落ちに終わっている。今大会には、最終予選会で43位に入ったことで出場権を獲得。何と、今大会がレギュラーツアーのデビュー戦というから驚きだ。 「ここでプレーしていることが夢のよう」と堂本。...
2009/06/10日本プロゴルフ選手権大会

【GDO EYE】矢野東、国内・海外とメジャー2連戦に臨む

今年の「日本プロゴルフ選手権」出場者には、2008年度の賞金王、そしてディフェンディングチャンピオンでもある片山晋呉の名前がない。翌週の18日(木)に開幕する米国男子ツアーのメジャー戦「全米オープン」出場を控え、調整と体調管理に努めるためだ。 一方、同じく「全米オープン」に出場する矢野東。今年が初めての同大会挑戦となり「目標としていた試合だし、初めての世界なので、来週はすごく楽しみですね」と目を輝かす矢野は、「日本プロゴルフ選手権」に出場。大会終了後、すぐにアメリカに渡るというハードな日程で臨む。 片山からは、自身の過去の経験を元に「体調管理がうまくいかないから、(日本プロを)休んだ方がいい...
2010/07/03国内男子

【GDO EYE】単独首位の池田勇太「兄貴のおかげかな!?」

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」の3日目。首位に2打差の通算10アンダーからスタートした池田勇太が、目の覚めるようなバーディラッシュで、通算18アンダーの単独首位に浮上した。 1日降り続く雨の中、前半に3バーディを奪った池田は、18番から後半の4番まで5連続バーディを奪う快進撃を見せた。その後、6番でボギーを叩いたが、7番、8番も連続バーディを奪い、夕闇迫る中で迎えた最終9番も難なくパー。「天気が悪いと、気が引き締まるのかな」と、悪天候の試合で好成績が多いことを自身でも感じている。 この日は同じコース内で行われた「L-1ドラコン日本一決定...
2010/06/03日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ

【GDO EYE】これぞメジャー仕様! 緊迫した戦いを演出

「日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」初日は、アンダーパーが僅か5人。残り3日間もサバイバル戦を予感させる、メジャー戦に相応しいスリリングが幕開けとなったが、それを演出しているのは多くの選手が口を揃えるグリーンの硬さだ。 1番パー4のスタートホールでパーオンに成功した石川遼は、グリーンに付いたはずのボールマーク(ボールが落ちた跡)を直そうと落下地点を見回しても、その形跡が見つからないほど。グリーンに乗ったボールは当然ながら止まりにくく、手前にオンしてもコロコロとグリーン奥のラフへ達するシーンを何度も目にした。 特に、何度も今大会に出場しているベテラン勢には、感覚の狂いもあ...