伊澤利光 2008年 ドライバー正面

ここ近年クラブ契約を変え、スイングも改造しているという伊澤利光は2007年シーズン、沖縄開催となった日本プロ選手権で見事復活優勝を果たしている。もう一度世界の舞台で活躍する「Toshi Izawa」を見たいと思うゴルフファンは多い。学生時代からヘッドスピードの速さとショットの切れには定評があるが左右にティーショットがぶれてしまい、フェアーウエーキープ率が悪いと持ち前のアイアン切れ味を使うことはできない。正面から観察するドライバーショットは基本にとても忠実で無駄な動きなない。特にアドレスからトップオブスイング→切り替えしまでは世界トップクラスといえるだろう。唯一指摘したい点は左サイドがアドレス時よりも外側に出てしまっている点。左腰の平行移動を積極的に行っているが左膝が枠外に出すぎてしまうと左足首に負担がかかっている。同時にインパクト後必要以上な右手のリストターンにも影響しているように感じる。ここ一番の飛ばしというときにはこの動きはいいが方向重視とする動きではない。テニス用語になるが伊澤にはセカンドサーブスイングを実践して欲しい。スイング全体のスピードを少し落とすこと。ダウンスイングで左に乗り切る動きを少し抑えたスイングが取得できると4日間72ホールの安定度が増してくるはずだ。アンディー和田