バッバ・ワトソン 2007年 ドライバー正面

アメリカPGAツアー飛ばし屋ナンバーワンといえばこの人、バッバ・ワトソン。2005年下部ツアー時代には平均飛距離334ヤードを記録しているが、PGAルーキーイヤーとなった2006年は平均319.6ヤードでドラコン王になっている。(今シーズンは8月末のランキングでも315.4ヤードでトップの座にいる)正面から見た豪快なドライバーショットではなかなか一般ゴルファーが真似のできる部分が少ないが分析してみたい。クラブはトップオブスイングでかなりオーバースイングのポジションになっているがバランスを崩さずに上手く振り抜いている。191cmの長身のバッバは腰、肩と深い捻転度を使っているが、スタンスの幅は意外にも狭めでボールの位置も左踵よりもボール2個分内側に入っている。スイング中、頭の位置はボールの後ろに残し、打ち出し角を高くしている。なんといっても圧巻なのはトップオブスイングからダウンスイングに切り替わる7コマ目から9コマ目。腕と肩がまだバックスイングなのに下半身はすでにダウンスイングに入っている。この「時間差」がシャフトと腕に「タメ」を生み出している。最後に軸足となる右の腰は上手く切れ上がっているし、右踵も少し浮いている点などにも「飛ばし」の秘訣が詰まっているので研究して欲しい。アンディー和田