服部真夕 2008年 ドライバー正面

2007年度のプロテストでトップ合格を果たし、すぐにツアー競技でも好成績を収めてシード権を獲得した服部真夕。フル参戦するのは初めてとなる2008年シーズンでは初優勝が期待されている若手の筆頭。昨秋に開かれた「マンシングウェアレディース東海クラシック」のドライビングコンテストでは259.3ヤード飛ばし見事にドラコン女王にも輝いている。正面から見たドライバーショットは左手の長さと肩の稼動領域を十分に使った大きいアーク(弧)でトップオブスイングを迎えている。切り替えしてからダウンスイングの動きはパワーヒッターらしい良い動きが多い。左腰、左足の下半身リードで左腕とシャフトの角度を保ってクラブのしなりをうまく使っている。なんといっても打ち終わったあとのフィニッシュの形はしっかり左サイドに体重が残りバランス感覚の高さが現れている。練習する中でどのクラブでスイングを作るか？というのは各選手の理想とゲームの組み立て方が関係してくる。服部の場合はドライバーショットの練習量が多いと感じる。ドライバーショットではボールをティアップしてアッパーブローで打っていけるのでこのスイングで十分通用するだろう。しかしアイアンショットやバンカーショットでは左腕のローテーションと右肘のたたみが必要になる。インパクト時のグリップ位置の話は飛行線後方からのアングルで説明したい。飛ばしだけでなく持ち前の優れたヘッドスピードで「切れるアイアンショット」をうまく取得できれば更なる飛躍ができるようになるだろう。アンディー和田