シュワルツェルがプレーオフを制し米通算2勝目 岩田寛は33位
◇米国男子◇バルスパー選手権 最終日◇イニスブルックリゾート(フロリダ州)◇7340yd(パー71)◇
8位タイから出たシャール・シュワルツェル(南アフリカ)が「67」をマークし、通算7アンダーで並んだビル・ハースとのプレーオフを制した。
トップと5打差でスタートしたシュワルツェルは13番(パー3)からの2連続バーディで勢いづき、17番(パー3)で6mのバーディパットを決めた。プレーオフ1ホール目で、1Wショットを大きく右に曲げたハースに対し、第1打でフェアウェイをアイアンでキープするなど、手堅く2パットパーを拾って勝負を決めた。
15位で通過した予選ラウンドで、フェアウェイをキープしたのは2日間でわずか5ホールだけ。3日目は8ホール、最終日は10ホールと尻上がりに状態を上げた。
今季すでに2勝をマークするなど欧州ツアーでタイトルを重ねてきたが、米ツアーでは2011年の「マスターズ」以来、通算2勝目。マスターズで得た5年間のシード最終年に、この勝利でさらに2シーズンの出場権を得た。「外からはそう見えないかもしれないが、スイングでかなり悩み、自信を失っていた。納得いくショットが出始めたのは(昨年の)プレジデンツカップのころからだった」と笑顔。「ここ(米国)で勝ててよかった。今年の始まりとしても、最初のメジャーに向けても勢いがついた」と喜んだ。
2位に終わったハースは15番を終えた時点で8アンダーの単独首位に立っていたが、16番で2打目をバンカーに入れてボギー。17番では4mのバーディチャンスを逃した。
通算5アンダーの3位にライアン・ムーア。アマチュアの22歳、リー・マッコイが4アンダーの4位に入った。
世界ランキング1位のジョーダン・スピースは「73」とスコアを落とし、通算イーブンパーの18位タイで連覇を逃した。
3オーバーの47位タイから出た岩田寛は5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「70」と4日間で初のアンダーパーをマーク。通算2オーバー33位タイに順位を上げてフィニッシュした。