2013年 ザ・ホンダクラシック

マイケル・トンプソン、逃げ切ってツアー初優勝

2013/03/04 08:11
難コースを攻略しツアー初優勝を果たしたマイケル・トンプソン(Stuart Franklin/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 最終日◇PGAナショナルGC(フロリダ州)◇7158ヤード(パー70)

昨日に続いて強風がコースを舞った最終日、世界のトッププレーヤーが集結したPGAナショナルでも、アンダーパーでラウンドした選手は75名中わずかに5名。厳しい条件となったが、首位タイから出たマイケル・トンプソンが1アンダー「69」で回って通算9アンダーとし、2位に2打差をつけてPGAツアー初優勝を飾った。

通算7アンダーで2位に続いたのは、前週まで4試合連続予選落ちから一気に巻き返したジェフ・オギルビー(オーストラリア)。3位には首位タイから出た23歳のルーキー、ルーク・ガスリーが入った。

通算3アンダーの4位タイには、デイビッド・リン(イングランド)、ルーカス・グローバーエリック・コンプトンキーガン・ブラッドリージャスティン・ローズ(イングランド)の5人。タイガー・ウッズは、ロストボールあり、池ポチャありの「74」とスコアを崩し、通算4オーバーの37位タイで4日間の戦いを終えた。

<最後まで自身のプレースタイルを貫き掴んだ勝利>

初優勝を目指している選手とは思えない落ち着きぶりだった。最終18番、2打差で追いすがるジェフ・オギルビーが1組前で2オンに成功して、イーグルトライを迎えていた。一方のトンプソンはフェアウェイキープ。それまでリーダーズボードを見なかったというトンプソンだが、初めてキャディに聞いた。「何が必要?」

しかし、「イーグルパットが入ろうが入るまいが、やることは同じだった」とトンプソン。グリーン右サイドに池が迫る18番で、ターゲットはグリーン左のバンカー。狙い通りそこに入れたショットをこの日の“ベストショット”と振り返った。

「あのショットのおかげで、18番フェアウェイを歩くときに余裕ができた。観客の拍手や雰囲気を楽しむことができた」。バンカーのふちに近かったが、「出せば、あとは風と傾斜が運んでくれる」と気楽に放ったバンカーショットは、するすると90センチまで寄って最後はバーディで締めくくった。

ウィニングパットを沈めると、両手で大きなガッツポーズ。プレー中は感情の起伏を見せなかったトンプソンだが、最後の最後、大きな感情を爆発させた。

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