2013年 ザ・ホンダクラシック

初優勝へトンプソンとガスリーが首位!ファウラーらが浮上

2013/03/03 08:22
M.トンプソンは最終ホールでバーディを奪い、トップタイで残り18ホールを迎える。(Mike Ehrmann/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 3日目◇PGAナショナルGC(フロリダ州)◇7158ヤード(パー70)

ムービングデーを迎えた大会3日目、ペアリングは2サムに変更されスムーズな進行が期待されたが、3日間で一番強く吹いた風が、選手たちの前に立ちはだかった。距離のある10番(508ヤード)、11番(450ヤード)のパー4は向かい風、一方で池が絡む15番、17番の2つのパー3は強い追い風という厳しい状況。

そんな中、首位からスタートしたツアールーキーのルーク・ガスリーは1つスコアを落としながらも通算8アンダーで首位をキープ。パープレーで回った同組のマイケル・トンプソンと並んで、最終日最終組からツアー初優勝を目指す。

だが、3位以下には実力者の影が迫ってきている。通算6アンダー、首位と2打差で追いかけるのは共にこの日パープレーのリー・ウェストウッド(イングランド)とジェフ・オギルビー(オーストラリア)の2人。通算5アンダーの5位タイにはリッキー・ファウラー、チャールズ・ハウエル3世がつけている。

昨年の最終日、「62」を叩きだしたタイガー・ウッズは、この日は17番(パー3)でティショットを土手に打ち込んでロストボール。このホールをダブルボギーとし、3日連続のイーブンパー「70」でホールアウト。昨年は首位と9打差から2位タイに入ったが、今年は8打差で最終日に挑む。

<「全米オープンと同じ」首位タイに立つトンプソン>
予選2日間、石川遼と回ったマイケル・トンプソンが3日目を終えてついに首位タイへと浮上した。風が強くなった3日目、「ショートゲームが救ってくれた。パッティングが救ってくれた」とトンプソン。「常に前向きで、我慢して、ことが起こるに任せておく。決して自分を責めず、動揺したりしない。もともとそういう性格だし、そういうスタイルでゴルフをするのが好きなんだ」と、難コンディションにも冷静さを失わなかった。

昨年の全米オープンで2位に入った。「ラフは全米オープンの時と全く同じ。時にはグリーンに打っていくことさえ出来ないからボギーを覚悟しないといけない。ダブルボギーを無くし、スマートなプレーをしてバーディチャンスをものにすること」と、同じ攻略法が今週も生きている。

明日も23歳のルーク・ガスリーと同組だ。「彼の穏やかな性格は大好きだし、僕を落ち着かせてくれる。お互い良い影響があったと思う。同じPINGの選手だし、明日も同じようにプレーできたらいいね」。共にPGAツアー初優勝を目指す2人が、最終組から快挙に挑む。

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