D.A.ポインツが混戦を制し2年ぶりのツアー勝利
◇米国男子◇シェル・ヒューストンオープン 最終日◇レッドストーンGC(テキサス州)◇7,457ヤード(パー72)
テキサスの天候はサンデーバックナインに入ったところで突然崩れ、午後3時52分から約2時間40分の中断を強いられた。3日目を終えて首位から2打差以内に15人がひしめく大混戦を制したのはD.A.ポインツ。10アンダーの3位タイから「66」をマークし、通算16アンダーで2011年の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」以来となるツアー2勝目を挙げ、11日開幕のメジャー「マスターズ」のチケットも手に入れた。
1打差の2位タイにヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とビリー・ホーシェル。さらに1打差、14アンダーの4位タイにダスティン・ジョンソン、ベン・クレインが入った。
フィル・ミケルソンは通算10アンダーの16位タイ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)は通算4アンダーの45位タイでフィニッシュした。
<2度目のマスターズへ!D.A.ポインツ>
2時間以上の中断に入る前に、単独トップの座に着いていたポインツ。2位グループには1打差で、しびれる場面の連続だった。17番ではフェアウェイからのアイアンショットがグリーンを大きくショート。それでも雨上がりのグリーンをしっかりと読み、ピンそば50センチに寄せてパーセーブする。さらに最終18番では3メートルのパーパットを沈めて力強くガッツポーズ。「サンキュー!ヒューストン!」とスタンドに向かって叫んだ。
今季は前週までの9試合で予選通過はわずか2回。しかし「絶対に自分をノックアウトするつもりはなかったし、『今年はもう駄目だな』なんて自分を卑下しない。そんな風に思ったことなんかない」と、沈むことは無かった。少年時代に母からもらったパターを手にしたり、新しくパッティングコーチに習ったりと試行錯誤。「とにかく、うまくいく週を待っていた。それが今週、表現できて本当に良かった」と喜んだ。
今大会は世界ランキング195位で迎え、優勝する以外に「マスターズ」への出場権はなかったが、ゴルフの祭典を目前に控える中で見事に、チケットをつかんだ。