2009年 全米プロゴルフ選手権

タイガーがメジャー通算15勝目に王手! 石川遼は70位タイに後退

2009/08/16 08:21
2位に2打差をつけ、単独首位で最終日を迎えるタイガー・ウッズ

米国ミネソタ州のヘーゼルティン・ナショナルGCで開催されている、米国男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」の3日目。午前中から吹く強い風と、グリーンの端々に切られた厳しいピンポジション。決勝ラウンドに入り、さらにハードなコースセッティングとなる中、単独首位からスタートしたタイガー・ウッズが通算8アンダーでその座を堅守。メジャー通算15勝目に王手をかけた。

2位に4打差をつけて1番ホールからティオフしたタイガーは、2番でバーディを奪う幸先の良いスタートを切るも、4番で3パットのボギー。前半をイーブンで折り返すと、後半もなかなかバーディチャンスを決められずもどかしい展開が続いたが、14番パー4で魅せた。ピン右4.5メートルからのアプローチをウエッジで転がし、これを沈めてチップインバーディ! 渾身のガッツポーズを見せ、大ギャラリーの歓声を一身に浴びた。この日2バーディ、1ボギー、後続に2打差に詰め寄られたものの首位の座を守り、明日の最終日を迎える。

通算1オーバーの26位タイからスタートした藤田寛之は、3バーディ、4ボギーと1ストローク落とし、通算2オーバー。順位は26位タイと変わらず、「1つでも順位を上げたかったので悔しい。何とかなるミスばかりだった」と無念の表情を見せていた。通算4オーバーの62位タイからスタートした石川遼は、ハードなピンポジションに対応できず、4連続ボギーを含む3バーディ、7ボギー。通算8オーバーの70位タイに後退した。

上位では、通算6アンダーの2位タイに、韓国のY.E.ヤンとディフェンディングチャンピオンのパドレイグ・ハリントン(アイルランド)。通算4アンダーの4位タイに、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とルーカス・グローバーが続いている。

2打差で首位をキープするタイガーがメジャー15勝目に王手
後半に4連続ボギーを喫し、70位タイに後退した石川遼
1ストローク落とし、悔しさを滲ませていた藤田寛之
タイガーに2打差で最終日に臨むP.ハリントン。大会連覇を果たせるか
強風、厳しいピンポジションの中でも、堅実なプレーで首位をキープしたT.ウッズ
順位を上げられなかったことに、とにかく悔しさを滲ませていた藤田寛之
7番パー5では、2オン狙いの2打目が池へ
コースもメジャー級なら、ギャラリーの数もメジャー級! 「ISHIKAWA!」「ISHIKAWA!」
キャディーのスティーブと風を読み合うタイガー。「あっちかな? いや、こっちだよ」
バーディを重ねた序盤は笑顔も見られたが…
「うーん、おかしいなあ…」。ヘッドカバーの笑顔とは対照的な表情
今週は下位に低迷しながらも、ミケルソンの人気は別格だ
1日を通して、慎重に風を読みながらのプレーを強いられた
最終組は、タイガーとビジェイという豪華な組み合わせ。両者への声援が飛び交っていた
大ギャラリーの歓声に包まれてホールアウトした石川遼。最終日の巻き返しに期待!

2009年 全米プロゴルフ選手権