2010年 トランジションズ選手権

暗闇が迫る中、J.フューリックが逃げ切り優勝!

2010/03/22 09:34
1打差で逃げ切り、3年ぶりとなるタイトルを手にしたJ.フューリック (Michael Cohen /Getty Images)

フロリダ州のイニスブルックリゾートで開催されている、米国PGAツアーの第11戦「トランジションズ選手権」の最終日。天気予報では午後から崩れるとなっていたが、午前7時の時点で雨と雷雲が接近していたため、トップ組のスタート時間が9時に変更された。

その後、晴れ間も見え無事に試合が進んでいたが、最終組がスタートする10時50分になると、再び雷音が遠くで聞こえ、その直後に中断を知らせるホーンが鳴らされた。間もなく勢い良く雨が降り始めたが、選手たちは大雨を避けることはできた。

試合が再開されたのは14時45分。最終組も無事スタートし、雨の影響で軟らかくなったグリーンを各選手デッドに攻めてスコアを伸ばした。その中でも終始落ち着いたプレーをしたジム・フューリックが通算13アンダーで逃げ切って優勝を果たした。

勝負が決まったのは19時30分、最終18番はティショットを右サイドの林に打ち込んだフューリックだったが、この時点で2打差のリードを考え着実に3オンに成功。暗闇迫る中で、パーパットをカップに20センチまで寄せると、力強いガッツポーズを見せた。

1打差の12アンダーで惜しくも2位となったのは韓国のチェ・キョンジュ。序盤の2番、3番で連続バーディを奪い派手なアクションを見せて気合いを入れたチェだったが、フューリックを追い詰めることは出来なかった。

最終18番でパーパットをカップに寄せ、勝利を確信し両手を力強く挙げた
最終組で逆転優勝を狙ったチェ・キョンジュ(左)とレティーフ・グーセンだが・・・
豪快なショットでギャラリーを魅了したバッバ・ワトソン。11アンダー単独3位に入った
スコアを伸ばせず7アンダー6位タイで終わったルーク・ドナルド
2日目終了時は首位だったパドレイグ・ハリントンは6アンダー8位タイ
スタート直前で中断になったJ.フューリックは、パンをかじりながら歩いてクラブハウスに引き上げた

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