グローブはいつも人工皮革 不動裕理が説く雨の日ゴルフのカギ「見栄を張らずに」
国内女子ツアーで通算50勝をマークした不動裕理は、50歳になる(1976年10月14日生まれ)一年も精力的に活動を続けている。昨年は「日本女子シニアオープン」で優勝し、レギュラーツアーにも7試合に出場。日本ゴルフのレジェンドはどんなキャリアを過ごし、いま何を思うのか。GDOの連載コラムで胸の内を明かす。
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梅雨入り。この時期はラウンド予定の何日も前から天気予報が気になりますね。雨の中でのプレーは、傘をさしたり、ウインドブレーカーを着たり…と、やることが多くなります。先月の「日本女子シニアオープン」も2日目が雨。その日は4サム(4人組でのプレー)で、キャディさんも1人が4人を担当してくれました。ひどい雨ではありませんでしたが、ラウンド後の道具の手入れや乾燥なども含めて、自分の仕事が少し増えました。
ゴルフは自然を相手にするスポーツですから、天候に気持ちを左右されないように心がけています。雨というだけでテンションを下げてしまうと、プレー以前にコースに負けてしまうし、一日がつらくなっちゃいますから。
雨のラウンドで注意しているのは、まずグリップをなるべく濡らさないようにすること。そして、スイングは力いっぱい振らないこと。グリップが滑ってミスになるのは残念ですし、試合中ならその一打が流れを変えることもあるので気を使います。1番手大きいクラブを選び、少し短めに持ってコンパクトに打つ。これが私の基本です。
ボールがある場所にも普段以上に目を光らせます。水たまりになっていないか、ちゃんと見ておかないと、とんでもない事態に見舞われたりしますから。カジュアルウォーターにボールがあるのに、無理をして水の中から打とうとしたりすると、絶対にいいことはないですよ。冷静な状況判断の重要性が増します。
グローブを革製(天然)から人工皮革製に替える方も多いと思いますが、私は普段から人工皮革。雨の日も同じです。そもそもプロ生活の序盤までは、グローブ自体せずに素手でプレーしていましたし。
まあ、本音を言えば、雨よりも風の日の方が好きだったりします。風の向きや強さ、番手や弾道などを考えてプレーを組み立てるのは、難しいけれどゴルフの醍醐味のひとつです。大雨や強風になると、悪くて当たり前なので、逆に楽しくなる部分もあります。水を含んだラフは重たいし、雨でいいことはないけれど、試合では前日まで硬かったグリーンが雨のおかげで軟らかくなってボールが止まって攻めやすくなったりすることも。スコア次第では最高の雨、と思うときがあります(笑)。
天候が荒れれば荒れるほど、本当の実力や対応力が浮き彫りになるとも思っています。条件が悪いときは、見栄を張らずに徹底して「安全なゴルフ」を心がけます。こう見えても私は“晴れ女”で、荒れた天気の中でのプレーは少ないほうだと思うのですが、たまのそんな日は、自分のゴルフの腕とメンタルを試す絶好のチャンスだと思って(暗示をかけて)楽しんでいます。