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2018年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)

「全米オープン」連覇のケプカ ミズノ製アイアン使用の背景

ブルックス・ケプカは怪力のみならず、シネコック・ヒルズGCの上がり9ホールで卓越したショートゲームの技術をいかんなく発揮。最終日に「63」をマークしたトミー・フリートウッドを1打差で振り切って「全米オープン」を制し、史上7人目となる大会連覇の快挙を成し遂げた(ウィリー・アンダーソンは3連覇)。

ケプカは使用クラブに関しても話題のネタに富んでいる。今大会ではテーラーメイドの『M3 460 ドライバー』を、三菱ケミカルの『ディアマナ ホワイトボードD + 70』シャフトで使用。今年は『M4』モデルを使用していた時期もあるケプカは、寛容性と打ち出し角を最大にするため、重心を操作するM3の可動ウェイトを2つとも後方に配置した。

そしてアイアンは、昨年大会で優勝を遂げた際にも話題になった。ケプカはミズノと用具契約を結んでいないが、同社の米国限定モデル『JPX 900ツアーアイアン』を使用している。実はこのクラブが誕生した背景には、ケプカのタイトリストとの契約が満了するのを知っていたミズノが、(その後はナイキと契約したわけだが)、ケプカがJPXの性能に合っていると感じ、使用することを想定して同アイアンを製造したという事実がある。

その後、ナイキが2016年夏にクラブ製造から撤退したことを受け、ミズノは再びケプカに接触し、同アイアンに対する興味の有無を確認。オフシーズンのテストを経て、ようやくケプカのバッグに収まったのである。以降、選手と同アイアンの結びつきは複数年に及んでいる。

仕様としては標準の長さで、1度アップライトになっている。グリップはゴルフプライドのツアーベルベットのミッドサイズを使用。ケプカは奇数の番手しか練習で使用しないため、それらの手のみ頻繁にグリップ交換をしている。

ただし、シネコックの最終日にケプカを支えたのは、さらに短いクラブだった。タイトリストの『ボーケイデザイン SM7 ウェッジ』を3本使用しているが、11番(パー3)ではバンカーからの3打目を寄せワンでボギーセーブとし、12番と14番でもパーをセーブしたことからも、これらのウェッジが頼れる味方であったことが分かる。そして16番(パー5)では、ウェッジからピンそば数10センチにつけて、事実上の勝利を決定づけたバーディをお膳立てした。

ケプカのウェッジ構成は、Fグラインドの52度、Sグラインドの56度、そしてMグラインドの60度となっており、バウンスはそれぞれ12度、10度、8度で、バックフェースには「BK」の刻印が入っている。60度のMグラインドは、特にクラブを設計したボブ・ボーケイのお気に入りである。Mグラインドはグリーン周りのショットで、クラブフェースをオープンからシャットに回転させるプレーヤー向けに設計された。

そして、パターである。ナイキが撤退した際にケプカが最初に行ったクラブ変更は、米国ツアー初優勝を飾った15年「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」で使用していたスコッティキャメロンの『ニューポート2 T10セレクト パター』に戻すことだった。16年のフェデックスカッププレーオフ中にこの変更を行い、こちらも「BK」と刻印されたパターを武器に、昨年の「全米オープン」でロリー・マキロイに並ぶ通算16アンダーの大会最少スコアをたたき出した。そして今年も同じパターで、ウィニングパットを含むすべての重要なパットを沈め、快挙を果たしたのである。(米ゴルフダイジェスト誌:E.Michael Johnson 翻訳:平床大輔)

<使用ギア一覧>
1W:テーラーメイド M3 460 ドライバー(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナホワイトボードD + 70
3W:テーラーメイドM2 ツアー フェアウェイウッド(3HL 16.5度)
アイアン:ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン(3番)、ミズノ JPX900ツアー アイアン(4番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイデザイン SM7 ウェッジ(52度、56度、60度)
パター:スコッティキャメロン ニューポート2 T10セレクト
ボール:タイトリスト プロV1xボール (2017)

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