パター変更が奏功 ルーキー入谷響の初優勝セッティング
◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(22日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6594yd(パー72)
19歳のルーキー、入谷響がツアー初優勝を挙げた。後続に4打差をつけて迎えた最終日。4バーディ、4ボギー「72」とスコアを伸ばせなかったが、通算12アンダーで逃げ切った。昨年のプロテストに合格した26人のうち、一番乗りでのレギュラーツアー優勝者となった。
スタッツ上で目を見張るのは、258.2ydで全体2位につける平均飛距離だ。ドライバーはスリクソンのZXi LSで、以前から「振ること」は意識して取り組んできたという。「マン振りをしたり、下半身のトレーニングを増やしたり。素振りも多くやった」と自慢の飛距離は努力のたまもの。多い日には1000球打ち込んだ。
クラブ選びで意識するのは、「振ったときに、イヤと感じたらすぐに替える」こと。左に引っかかるボールが出るのはイヤ、光るようなウッドはイヤ、先がしなるシャフトはイヤ…。明確な軸を持って選ばれたバックの中には、最新のものが並ぶ。
開幕前日の木曜日、パターをテーラーメイド TP コレクション HYDRO BLAST デルモンテ TB1に替えた。
それまでの平均パット数(パーオンホール)は1.83(全体37位)で、3パットも多かった。メーカーの担当者に相談し、渡されたものを試すと「これ、もしかしたら…」と光明が見えた。大会期間中の平均パット数は25.67で名手・鈴木愛に次ぐ全体2位。直前の変更が功を奏し、今季出場14試合目の初勝利につながった。
<入谷響のクラブセッティング>
ドライバー:スリクソン ZXi LS(9度)
シャフト:テンセイ プロ オレンジ 1K(60g台、硬さS)
フェアウェイウッド:ZXi(3番15度、5番18度)
シャフト:ディアマナ WB(60g台、S)
ユーティリティ:ZXi ハイブリッド(4番22度)
シャフト:テンセイ 1K ハイブリッド(70g台、S)
アイアン:ZXi5(5番~PW)
シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105(S)
ウェッジ:RTZ ウェッジ(48、52度)、RTZツアーラック(58度)
シャフト:モーダス3 ツアー105(S/48、52、58度)