今季初優勝のMVPは「パターです!」 山下美夢有のクラブセッティング
◇国内女子◇富士通レディース 最終日(13日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観衆3730人)
2年連続年間女王の山下美夢有が今季ツアー31戦目、出場19戦目で初優勝を飾った。実に7度の2位を重ねてたどり着いた頂点は「2打差4位」→「猛チャージで逆転」→「2連続3パットの失速」→「最終18番のガッツパー」と山あり谷ありの18ホールを経て、海外メジャー覇者で大会5戦中3勝だった古江彩佳をプレーオフで退けた。
自己演出(?)が過ぎる優勝に最も貢献したクラブを問われると、山下は「パターです」と即答した。大会を通じて実質的なものも含めて3度の3パットがあったものの、1ラウンド当たりのパット数は最終日が「25」で、3日間平均は「26.67」。2019年のプロテスト合格までは主にネックが入ったブレード型を愛用し、プロ転向後はブレード型と小ぶりなマレット型を使用してきたが、9月初旬「日本女子プロ選手権」から現在使用するピン「PLD ミルド オスロ3 ガンメタルパター」を投入した。
少し大きめのヘッドのマレット型。「グリーンでタッチとかがピタッとはまったとまで言わないですけど、この3日間、良かった面と悪かった面はあって、良かった面が多かったかなという印象です」
8バーディ、2ボギーで「66」をマークした最終日のパーオンは72.2%(13/18)で「あんまり良くなかった」というショットを、グリーンでカバーしスコアメークを支えてくれたことに感謝した。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX5 MkII(8.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー NX GREEN(長さ45インチ、重さ50g台、硬さSR)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソンZX MkII(3番15度、5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー NX GREEN(重さ50g台、硬さSR)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX MkIIハイブリッド(4番22度、5番25度)
シャフト:藤倉コンポジット ベンタス BLUE HB(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 MkII(6番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(重さ80g台、硬さR300)
ウェッジ:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(48度、52度、58度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(重さ90g台、硬さR300)