3年前のプレーオフと同じパター以外はブリヂストン製 佐藤心結の初優勝ギア
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(6日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆3325人)
プロ初優勝へ押し上げた終盤の4連続バーディは、5mと決して短くない距離を沈めた14番から始まった。最終組から出た佐藤心結は15番で87yd残った2打目をロフト角48度でピンそばにピタリとつけ、16番はグリーン奥からチップイン。17番は10m強を沈め、後続に2打差をつける通算15アンダーで制した。
2試合前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(宮城・利府GC)で、パターを高校時代に使用していたテーラーメイドの「スパイダー X」に変えた。「いい意味で手が動く」というのが理由だが、この1本は渋野日向子、木村彩子、ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフまで進んだ2021年の「スタンレーレディス」でも使っていた。
パター以外は、全て契約を結ぶブリヂストン製。中学2年にモニターとして提供を受けるようになってから他社のクラブは使ったことがないと言うほど、メーカー愛は強い。ドライバー、フェアウェイウッドは2021年に発売された「B2」。クラブを頻繁に替えるタイプではなく、アイアンは22年発売の「221CB」だ。
同社担当者によると、もともと1Wは「B1」を使用していたが、「春先から調子がなかなか上がらなかったのもあり、一度少しやさしいヘッドに切り替えよう」と話して変更したという。「B2は見た目が少し扁平でやさしくて、B1の方がちょっと力強い球は出やすいけど、ボールが捕まりづらい。もともとスピン量が少ないタイプの選手なので、調子が悪くて振れないとなおさらスピンが少なくなる。無理してボールを上げようとしないように」と状態に合ったクラブ調整を行っていた。
ロフト角48度と54度のウェッジは9月発売の「BITING SPIN」で、今夏に投入したクラブ。レーザーミーリング加工で、縦と斜めに溝が形成されたフェースが特徴的だ。バッグフェースは前作より肉厚な構造になり、重心が少し後ろに設定されている。スピード性能が上がり「ラフや厳しい秋のセッティングでも、上から落としてボールを止めるイメージで打てる」(同担当者)クラブに仕上がっている。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ブリヂストン B2(9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン Tour AD UB
グリップ:エリートグリップ
フェアウェイウッド:ブリヂストン B2(3番15度)
:グラファイトデザイン Tour AD UB
ユーティリティ:ブリヂストン B1ST ハイブリッド(3番21度、4番24度)
:グラファイトデザイン Tour AD VF
アイアン:ブリヂストン 221CB
ウェッジ:ブリヂストン BITING SPIN(48度、54度)、ブリヂストン BRM2(58度)
パター:テーラーメイド スパイダー X ブルーホワイト シングルベンド
ボール:TOUR(ツアー)B X ボール