今季から契約フリーの西郷真央 クラブ選びのポイントは「統一感」
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日(12日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6741yd(パー72)◇雨(観衆3554人)
西郷真央がスランプを乗り越えて復活優勝を挙げた。単独首位で出た最終日に5バーディ、1ボギーの「68」をマーク。2位の木村彩子に3打差をつけ、昨年5月「ブリヂストンレディス」以来となるツアー通算6勝目をつかんだ。
今季からクラブ契約がフリーとなった西郷は、前回の勝利時からキャディバッグの中身が大きく変化。クラブ選びの際に最も重要視しているポイントとして、パターを除く13本の「統一感」を挙げた。「自分がスイングした時のシャフトのしなり方やタイミングが、上から下(の番手)までなるべく差がないように」
ウッドとユーティリティのシャフトはUSTマミヤ、アイアンとウェッジは日本シャフトでそれぞれ統一していることからも、振り心地を特に大事にしていることが分かる。「振り遅れにならないシャフトが好き。ヘッドが加速しやすいものよりは、自分のスイングスピードに対して(ヘッドが)速まったり遅れたりしないものが振りやすい」とこだわりを明かした。
今大会で最も活躍したクラブにはドライバーを挙げた。キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」はことし3月の米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」から使用している。「アイアン、フェアウェイウッドからの流れを変えないように。飛距離というよりは振りやすさ重視」で選んだ一本だ。
昨季のシーズン最終戦「ツアー選手権リコーカップ」ではティショットの不調からドライバーを握る回数が極端に減ったが、今季から持ち球をフェードからドローに切り替えたことで「(球を)つかまえる動作が自分の中に入れられるようになった」。3日間の平均ドライビングディスタンスは257.667ydで全体7位、フェアウェイキープ率は92.86%(39/42)で3位、パーオン率も92.59%(50/54)で3位だった。
今週からエースパターのオデッセイ「ホワイト・ホット OG ROSSIE」に戻したことも奏功。抜群の安定感を武器に、1年半ぶりの頂点に立った。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(10.5度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(長さ45インチ、重さ50g台、硬さS)
グリップ:イオミック iX SA 2.0
フェアウェイウッド:ヤマハ RMX VD<2023年モデル>(5番18度、7番21度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:ピン G425 ハイブリッド(4番22度、5番26度)
シャフト:USTマミヤ LIN-Q HY プロトタイプ(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ミズノ JPX 923 FORGED(6番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH neo(硬さS)
ウェッジ:タイトリスト VOKEY SM9(48、54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH(硬さS)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE
ボール:ブリヂストン TOUR B XS